相続した不動産を売却する際に特に注意すべき点
不動産を相続した相続人間の対立によって、以下のような金銭的な問題が生じる可能性があります。
1.弁護士費用や手続き費用の増加
相続人間の対立が深刻化すると、弁護士に相談する必要が生じる場合があります。また、相続分割協議書の作成や登記などにかかる手続き費用も、相続人たちが合意に達しない場合には増加する可能性があります
2.不動産管理費用の増加
相続した不動産の管理にかかる費用も、相続人たちの対立が原因で増加する可能性があります。例えば、一部の相続人が不動産を手放したいと考えている中、別の相続人が不動産を所有し続けたいと考えている場合、管理費用を負担する相続人の割合が変わるため、費用が増加する可能性があります。
3.相続税の増加
相続した不動産には相続税が課せられます。相続人たちの中には、不動産を売却した場合に相続税を抑えたいと考える人もいます。しかし、他の相続人たちが不動産を手放したくない場合には、相続税の負担が大きくなる可能性があります。
4.売却価格の低下
相続人たちの間で対立が生じると、不動産の売却に時間がかかる場合があります。その結果、売却価格が低下する可能性があります。おそらくこの問題が一番ネックになることが多いのでこちらについては次回のコラムにて詳しく解説いたします。
まとめ
これらの問題から、相続人たちが不動産を相続した場合、金銭的な問題が生じる可能性があることが分かります。相続人たちは、弁護士や不動産税の専門家に相談するなど、適切なアドバイスを求めることで、このような問題を解決する方法を模索することが必要です。