赤ちゃんの動きの癖、見えていても気づかないのはなぜ?
■ 歩くまでの段階
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以前のコラム、 『よく転ぶ1歳児、なぜ?よく見ると分かること』でも少し触れていますが、
「今」は「過去」からのつながりです。
この「過去」を思い出し振り返ってみると、「今」の現状につながるものが見えてきます。
しっかりとした足取りで歩くためには、どのような段階を踏んできたのかをさかのぼって
考えてみましょう。
安定して歩くことができる
↑
何もつかまらずにまっすぐ立つことができる
↑
何かに手を乗せたり、つかまって左右に伝い歩きをする
↑
何かに手を乗せたり、つかまって立つことができる
↑
何かに手を乗せて膝立ちができる
↑
四つ這いで這うことができる
↑
安定したお座りができる
■ 最上位に頭を乗せるには
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歩く、立つ、座るという動作や姿勢は、私たちが日常の動作を行っている様子と同じで、
「頭が上、骨盤が下」になっています。
つまり、骨盤の上に背骨が積み上がり、その一番上に頭が乗っかっている状態です。
骨盤は縦横に幅や奥行きもある骨格ですが、その上に乗る背骨は一番上に乗せる頭を
支えることを考えるととても細く長いです。
そのために背骨は横から見ると真っすぐではなく、安定させるためにS字カーブという
工夫を作ります。
これがお座りの時期です。
だから安定してお座りができれば、骨盤よりもさらに小さな足の骨の上にすべての骨を
積み上げて立つための準備ができてくるのです。
■ 安定したお座りと不安定なお座りの違い
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安定したお座りについてもう少し振り返ってみましょう。
まずは横から見た姿勢。
骨盤・背骨・頭を見た時に、背骨はS字カーブを描いているはずなのですが、もしかして
C字カーブになってはいないでしょうか。
何となく背中が丸い、頭が体よりも前にあるなど、猫背のように見えるようでしたら、
背骨はC字カーブになっています。
これは背骨の問題ではなく、座った時の土台となる骨盤に傾斜が起こっているからなのです。
骨盤は横から見ると壁のように立っています。
しかし、背骨がC字になっている場合は、骨盤は後ろにもたれたように後傾しています。
自分の力で起こすことができないから、その上に乗っかる背骨は全体がC字を描くような
カーブにならざるを得ないのです。
この姿勢は股関節にも足首にも偏った動き方を強いることになります。
本来動かせる可動域があるにもかかわらず、日常的に今の姿勢でしか使えない範囲でのみ
動いています。
気持ちが先に行って、その範囲を越えて動こうとした場合、からだは今まで経験がない
動きをすることはできず、安定性を失って転んでしまうのです。
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