赤ちゃんが自分の手を舐めるためには努力が必要
■ 抱っこひもは赤ちゃんのことを考えて使っている?
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抱っこひもを使うお母さん達にどういう場面で使うのかを尋ねてみました。
「スーパーに買い物に行ったとき、カートにはまだ乗せられないから」
「散歩するとき、ベビーカーだと途中で嫌がって抱っこになるから」
「昼寝の寝かしつけのとき、時間がかかるから」
日常の様々な場面で、それぞれの理由があるようです。
抱っこひもは「便利」「楽だから」という理由で使われますが、赤ちゃんのことを考えて
使っているお母さんはどのくらいいるのでしょうか。
「赤ちゃんの何を考える??」と思われるでしょう。
■ 抱っこひもの中の赤ちゃんの位置
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お母さんと抱っこひもの赤ちゃんを目にした際によく見かける光景があります。
それは「赤ちゃんが顎を上げている姿勢」です。
赤ちゃんの顔はお母さんの胸の前にあります。
赤ちゃんの目の前はお母さんの胸なので、お母さんの顔を見ようとすれば頭を後ろに倒し、
顎を上げて見上げる姿勢になります。
赤ちゃんの背中は抱っこひもの背あてがあるため、からだを後ろに倒すことはできません。
上を見たい場合は首だけを動かすことになり、顎を上げるしかないです。
頭を後ろに倒すけれど、思うように上が見えなければさらに頭を後ろに倒そうとしますが
同時にからだも後ろに倒すようにします。
■ 好ましくないからだの使い方の練習とは
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私たちが天井を見上げようとした場合を考えてみてください。
頭を後ろに倒しただけで真上が見えなければ、からだを少し後ろに倒せば見えるようになります。
赤ちゃんも同じようにするのですが、抱っこひもの背あてがあるためにからだは倒れません。
倒れる心配がないのでさらに背中で背あてを後ろに押すような動きをすることもあります。
この「顎を上げること」「背中を後ろに押すこと」は、反り返る赤ちゃんに多く見られます。
また、反り返りは見られなくても、抱っこひもの中で日常的にこのような動きをしていると、
下ろして寝かせた時にも反り返るような動きを始めたりします。
つまり、抱っこひもの使い方によって赤ちゃんにしてほしくない動きである「反り返り」を
練習・学習することも考えられるわけです。
抱っこひもを使う際に、赤ちゃんのこのような姿勢や動きがあるのかないのかををよく見ましょう。
好ましくない様子が見られたならば、使い方を考える必要があるのです。
しなやかなからだの使い方を自然に身につけるためには、好ましくない動きを助長することは
避けたいですね。
★ 赤ちゃんの抱き方・抱っこひもの使い方についての相談をお受けしています。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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