赤ちゃんが自分の手を舐めるためには努力が必要
■ 「抱っこひも」をどう考える?
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抱っこひもは現代の子育てでは、なくてはならないくらいの位置づけになっています。
生まれてからすぐに使うために妊娠中に購入する方、赤ちゃんの様子を見てから購入する方、
子育ての状況を見てからなど購入の時期は様々です。
そもそも抱っこひもとはどのようなものと考えられているのでしょうか。
読んで字のごとく、「抱っこ」する「ひも」と言われそうですね。
少し考えてみましょう。
「抱っこができるひも」
「両手で抱っこする代わりに抱っこするひも」
「抱っこが(手でするよりも)楽にできるひも」
「両手を使わなくても抱っこができるひも」
「手で抱っこするよりも安全」
人それぞれの考え方があると思いますが、ほんの少しの認識の違いが普段の使い方に影響し、
やがては自分自身や赤ちゃんにも影響を及ぼしていくことが考えられます。
■ 「抱っこひも」をどのように使う?
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赤ちゃんと出かける時は、着替えやおむつなど荷物が必要なものがかさばります。
ひとりで交通機関を使用する場合は、両手で抱っこしての移動はとても大変ですから、
両手が必要な時には使えるように、抱っこひもを利用するでしょう。
また、上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる時は、手をつないで歩くでしょうから、
片手は空けておきたいですね。
しかし、歩く・座る以外のちょっとした動作で、抱っこひもを使っているときは
注意しなければならない動作がいくつかあります。
自分一人で普段行っている動作のまま、抱っこしていることを意識しないで行っている
場合はとても危険な状況が起こります。
例えば、すでに事故の例がありましたが、赤ちゃんを落としてしまう事。
実際の事故の際の状況は分かりませんが、抱っこひもをよく使うママに尋ねてみました。
「抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしているときに、床に落としたものを拾うときはどうする?」
「こうやって拾う」と、その動作をしてくれました。
■ こんなときはどうする?
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赤ちゃんを抱っこしていない状況でしたが、立っている状態から身体を前にかがめ、
頭の位置を下げて、手を床に伸ばしました。
「その拾い方、実際に抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしてたらどうなる?」
「・・・あっ!」
質問によって初めて気づいたようです。
ママが前かがみになれば赤ちゃんも頭が下に向いてきます。
抱っこひもは「ひも」という名がついていますが、袋のような形状なので、赤ちゃんの頭が
下に向けばスポッと落ちてしまいますね。
「抱っこひもは両手が空くから便利」という認識で、両手を抱っこ以外に使っていれば
赤ちゃんに添えるという動作は無意識には行わないかもしれません。
自分一人では問題のない動作でも、抱っこひもを使っているときは赤ちゃんも自分のからだの
一部だとして考える必要がありますね。
「便利」「楽だから」を優先しすぎると、「危ないかな・・」「気をつけよう」という意識が
次第に薄れ、そのうち慣れてしまう事で危険な状況を招くことを普段から考えておきましょう。
★ 赤ちゃんの抱き方・抱っこひもの使い方についての相談をお受けしています。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
http://cosmos-c-c.jimdo.com/studio-grace-mam/