赤ちゃんの足舐めは、運動上手な子どもになるための基本
■ 早く歩くほうがいいんじゃないの?
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もうすぐ1歳になるAちゃんのお母さんが、
「うちの子ども、早く歩かなくて良かった~」と話してくれました。
この言葉を聞いてどのように思いますか。
「なんで?」
「何か事情があるの?」
「早いほうがいいと思うけど・・」
「早く歩かないことで良いことなんてあるの?」
Aちゃんのお母さんは早く歩かなくて良かったと思う理由も話してくれました。
赤ちゃん連れのママ達が集まる場所に行くたびに、赤ちゃん達の様子をよく見ていると
「かわいそうになってしまう」そうです。
ハイハイをする頃のAちゃんはちょっとした段差でもハイハイのまま上ったり、
乗り越えたり、前向きで降りたりと自由自在に遊びます。
しかし、周りを見るとそんなことができる赤ちゃんは少なく、降りようとして支えきれず
顔を床に打ち付けてしまうようです。
また、ハイハイすらしない赤ちゃんも多く見られ、「ハイハイしないの?」と
違和感を感じるようです。
■ 転んだり顔・頭を打ち付けることは普通?
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歩いているお子さんもいますが、「歩き方が変で、赤ちゃん自身も歩きにくそう」に見えたり、
「歩き始めて数カ月は経っているけど転ぶばかり」するお子さんも見かけるようです。
お座りをして遊んでいてもしょっちゅう転んで頭を床に打ち付けたり、歩いていて転んでも
手を床に付けずに顔を床にぶつけるお子さんもいるとのこと。
いずれも1才前後でAちゃんと月齢が近いお子さんの話ばかりです。
Aちゃんのお母さんにとってはこのような赤ちゃん達をみると、「この子達大丈夫かな・・」と
心配になると話してくれます。
よく転ぶ赤ちゃん達のお母さんにとっては「日常のこと」「普通のこと」なので、
何も不思議ではなく、ほぼ全員が心配すらしていないみたいです。
■ 歩き方が変な赤ちゃん達の共通点
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Aちゃんのお母さんが心配する赤ちゃん達にはある共通点がありました。
それは「早く歩いた」こと。
10か月くらいから歩き始め、1歳頃には這うこともなく歩いています。
歩き始めたのが7カ月の赤ちゃんは、脚がすごく曲がっていて変形しているように見えたとか。
だから歩き方が変に見えるし、赤ちゃん自身も歩きにくそうな歩き方をしていたようです。
早く歩いたということは、歩くまでの段階も何かしら早かったり、もしかしたら飛ばして
いることもあるということです。
ほんの小さなことでも段階を飛び級した赤ちゃんは、その後が早く進むこともあります。
■ 赤ちゃんの発達を学び、発達を促したお母さんの実感
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早くできることが良くないということを知っているAちゃんのお母さんは、このような
赤ちゃん達を見て実感しました。
「間違った癖を直すことは大変だけど、早く気づいてあげてそれぞれの段階を飛ばさずに
しっかりと動くことがこんなに大切なことだとよく分かりました。
ハイハイをしっかりするように部屋を広くして、まだまだ歩かなくてもいいよ~と言っています。
もし、このことを知らなかったら、早く歩かせようと練習をさせていました。
今考えるとしなくて良かったし、そんなことをさせることがとても恐ろしいことだと思います。」
赤ちゃんの発達に興味を持ったところから、赤ちゃんの発達を学ぶセミナーを何度も聞きました。
ハイハイで家の階段の上り下りもでき、安定して力強い動きをしています。
立ち上がり方も無駄な力を使わず、安定した上手な動きで、歩くためのからだの基礎作りが
しっかりと出来ています。
お母さんはAちゃんの発達を促すために必要なコンディショニングを日々実践し、
Aちゃんの様子をしっかりとみてきたからこそ心から思えた言葉です。