仰向けで足を持たない、舐めない赤ちゃん
■ 赤ちゃんの頭は重たい
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私たちは生まれてすぐには歩くことはできません。
歩けないどころか、座ることも寝返りをすることも自力ではできません。
抱っこされても、自分の頭を支えることすらできない状態です。
まだ首がすわっていない、つまり、からだの中心に頭を乗せて安定させることが
できない状態ということです。
私たちは「頭の重さ(重量)」をさほど感じることはありません。
それは、背骨・首の骨や首周りの筋肉などが支えているから。
しかし、姿勢が悪くなり、支えるための骨・関節や筋肉に過度な負担を強いる状況が続けば、
疲労や凝り、痛みなどが生じてきます。
姿勢の変化は無意識に行った結果ですが、間違った認識によるものも少なくありません。
例えば、「楽だから」という感覚によって、実は骨・関節や筋肉に負担をかけ続けていたということ。
■ 重力を受け止めて支えるまで
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赤ちゃんはからだ全体の中で頭の占める割合が大きいので、頭はとても重いものです。
生まれて初めて重力を感じたわけですから、重たい頭を支えるには重力に適応するまで
しばらく時間が必要です。
それが首がすわるまでの数か月です。
その間は、仰向けに寝かされていれば自分で左右に動かすことはできますが、
抱き上げられる際は自分で頭を持ち上げることはまだできません。
頭の後ろを支えて抱き上げ、抱っこしていても頭は支えてあげます。
この首がすわっていない頃に、背骨の上に頭が乗っていなかったり、
首を反らした姿勢で抱っこしていると、赤ちゃんは首や背中の筋肉に
不必要な緊張を強いられるかもしれません。
■ 凝りは機嫌の悪さにも影響
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実際に反り返りやすい赤ちゃんの首の後ろや背中を触ってみると、筋肉の硬さを感じます。
大人でも筋肉が硬くなると凝りを感じ、心身に不調をもたらします。
赤ちゃんも抱っこしてほしいから抱っこしてもらったのに、その抱っこが居心地が悪ければ、
落ち着かなかったり、さらに嫌がって反り返るかもしれません。
そうなるとさらに背中の筋肉を硬くし、悪循環になってしまいます。
赤ちゃんのことを考えると、首がすわるまでの抱っこは首への負担を避けるような
抱き方をすること。
背骨の上に頭を乗せる場合は、正しい位置に乗っかるように必ず手で支えること。
首や背中を反らせた姿勢にしないことなどに気をつけたいですね。
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