赤ちゃんが自分の手を舐めるためには努力が必要
「赤ちゃんを横抱きにすると反り返るんです・・・」
赤ちゃんが反り返ると、とても抱きにくいです。
落とさないように腕に力を入れて、お母さんも一生懸命です。
赤ちゃんをあやすどころか、心は穏やかにはなれず、「どうしたらいいの?」と
不安が募っているかもしれませんね。
首が坐るまでの赤ちゃんは横抱きがほとんどです。
授乳の後、ゲップをさせるなどの場合は頭を上に、足を下にする縦抱きのような形での
抱っこになることはあります。
赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりすると、授乳やおむつ替えでなければ、抱っこして
あやすことが多いのではないでしょうか。
その際の「抱き方」を自分が抱っこされているとして、今一度考えてみましょう。
ポイントは、
① 顎(あご)
② 脚
まず、顎ですが、からだに対して顎が上がっているか、やや引けているかを見てみます。
自分が床などに寝ているとしてイメージしてみてください。
赤ちゃんからするとお母さんの腕のような丸い棒状のものが、自分の頭を支えているとします。
その支える位置はどこに当たっていますか。
頸の後ろ? それとも頭の後ろ?
この違いは分かりますか。
ポイント①の顎です。
頸の後ろに腕をあると、頭自体は支えられていないため後頭部は下へ落ちた状態で、
顎が上がります。
頭が下がり、顎が上がり、背中が反り返るというつながりが出来上がるのです。
首が坐るまでの赤ちゃんは、重たい頭を自分で支えることが十分ではありませんので、
抱っこする際は頭を支えてあげます。
赤ちゃんの頭の後ろをお母さんの腕に乗せて、顎をやや引いた姿勢にしてあげることで
反り返りにくくなってきます。
次に②の脚ですが、股関節(足の付け根)がからだに対して伸びているか、
曲がっているかを見てみます。
自分がベッドの端に座って、ベッドに仰向けに寝たとして考えてみましょう。
足を床につけたまま寝た場合は、股関節は伸びています。
足を床から持ち上げて胸に近づけるようにして寝た場合は、股関節は曲がっています。
どちらの仰向けの状態が反り返りますか。
足を床にダランと垂らして股関節が退いた状態ですね。
背中はベッドの上で同じ状態ですが、股関節が曲がるか伸びるかで反りやすいかどうかは
おのずと決まってきます。
では、抱っこしている赤ちゃんの股関節はどうなっているでしょうか。
よく見かけるのが、股の間からお母さんの腕を入れて、背中を支えている抱き方。
これは背中に手は当てていますが、脚は支えることなく、ダランと垂れ下がっています。
反り返りやすい抱き方をしていれば、赤ちゃんは反り返ります。
反対に丸くなるような抱き方をしてあげれば、月齢が小さい赤ちゃんであれば
段々慣れてきて、やがて反り返らなくなってきます。
① あごを引くように後頭部を支える
② 背中や腰が丸くなるように、股関節(と膝)を曲げてお尻を腕で支える
赤ちゃんがお腹の中にいた時の、手足を胸やお腹の前に持ってきて、丸くなっている姿勢を
イメージしてくださいね。
詳しくは、Studio Grace Mam「赤ちゃんの発達のケア」講座へどうぞ。
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赤ちゃんの発達段階に応じて、運動発達を促し、しなやかな動きを身につけます。
よい姿勢は生まれた時からのからだの使い方で作られていきます。
お母さんとのふれあいや遊びを通して、アタッチメントを形成し、
からだもこころも健やかで豊かに育んでいきます。
お母さんの産後の姿勢づくりにより、体型をもどし、腰痛・肩こりなどを解消。
子育てに必要な体力をつけ、赤ちゃんとの時間を楽しみましょう。
* 赤ちゃんひとりずつの段階に応じた内容です。
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