赤ちゃんの発達が妨げられている最近の子育て ~ぶら下がる抱っこ~
「子どもの姿勢が悪い」となぜ悪い? ①「楽だから」の基準
「子どもの姿勢が悪い」となぜ悪い? ② 大人の都合
「子どもの姿勢が悪い」となぜ悪い? ③ 動けないからだづくり・・からの続きになります。
ここまでのコラムで、子どもの姿勢が大人の都合や、環境の変化によって作られてきた
ことを考えてみました。
過去に遡ることはできませんが、過去を振り返って、考え直すことはできます。
新しいものを取り入れ、よりよくすることは必要ですが、そのために大切なことを
失っているのであれば、本末転倒です。
子どもの姿勢はいつから悪くなったのでしょうか。
お子さんのいらっしゃる方は振り返ってみてください。
気づいたのは何歳ころでしょうか。
ジャンプができない、走れない、よく転ぶなど動きに関しては、3歳や2歳、
早く気づく方で1歳代の保護者の方もいらっしゃいます。
では、姿勢が悪いことに気づくのは・・・
気づく方は赤ちゃんのお座りの姿勢を見て、
「うちの子、猫背なんですけど、どうしたらいいですか」と相談に来られます。
何歳、ではありませんね。
何か月です。
生まれて数か月で、お座りが猫背になっているのです。
こんな赤ちゃんが非常に増えてきています。
猫背でお座りをする赤ちゃん、その後どうなりますか。
大きくなればまっすぐに座るようになるだろうと思いたいのですが、
残念ながらそうはならないのです。
そのまま猫背、姿勢が悪い、よく転ぶにつながっていきます。
子どもの姿勢は、赤ちゃんの頃のからだの使い方が大きく影響しています。
猫背でお座りをする赤ちゃんは、猫背が楽だと感じたまま、それが自分の座る姿勢だと
感じたまま大きくなっていくでしょう。
寝返りや腹ばいなど左右差があったり、偏った動き方をしている赤ちゃんのその後は、
歩き方に左右差があったり、転びやすかったりしています。
そうなると、動きにくいから動きたくなくなりますね。
外で思いっきりからだを動かす遊びなんてしたくないでしょう。
からだを動かす楽しさ、気持ちよさ、できた喜びをどのくらい経験するかが、
その後の運動好き・運動嫌いにつながっていきます。
赤ちゃんの頃にからだの左右をまんべんなく使い、偏らずにしっかりと動く。
どの段階も飛ばさず、滑らかで素早く動けるからだを作る。
それが子どものよい姿勢の基礎だから。
大人の関わり方がとても重要ですね。
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よい姿勢は生まれた時からのからだの使い方で作られていきます。
お母さんとのふれあいや遊びを通して、アタッチメントを形成し、
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しっかりと動けるようになったら、さらに様々な動きが可能になります。
1歳までに作られた「姿勢」と「動き」の基礎によって、その後に
できることの幅が広がります。
ハイハイをしなかった、寝返りが偏っていた、からだが硬かったなど、
赤ちゃんの頃の段階を飛ばしたり不足している場合は、
歩き始めてから補ってあげましょう。
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