「赤ちゃんの発達」と幼児期以降の不良姿勢&運動能力・・その子育ては大丈夫?
「這えば立て、立てば歩めの親心」
子供の成長を楽しみに待ちわびる親の気持ちを言ったことば。
生まれた子供が這うようになれば、親は早く立たないかと思い、
立つようになれば早く歩くようにならないかと思いますね。
では、早くできることは良いことなのでしょうか。
親としては早くできると嬉しいです。
子どもにとって早くできることはどのような意味があるのでしょうか。
結果だけではなく、過程を含めて理解する必要があるのではないでしょうか。
子どもの発達はそれぞれ進み具合が異なります。
親子で集う場があると、どうしても他の子どもと比較してしまうようです。
同じ月齢で、たまたまその時に目にした子どもの方が少し早くできていたら、
それだけで焦ってしまい、不安や悩みにつながっています。
最近の子育て中のお母さんたちの話。
「おすわりが早くできることはいいこと」だと思っているという。
親子が集まる場でお母さん同士、そういうことが話題に上るそうです。
初めて耳にするお母さんは「そんなこと知らなかった」と慌てます。
我が子がまだおすわりをしていなければ、そこからおすわりの特訓が始まるのです。
ついこの前、首が据わったかなというくらいの月齢でも。
赤ちゃんの発達には段階があります。
ほとんどの場合は、その段階に則って順番に進んでいきます。
例えば、3~4ヶ月くらいにはほぼ首が据わってきます。
しかし、おすわりが自分でできるのは7~8ヶ月くらいです。
首が据わってからおすわりができるまでの3~5ヶ月は何をしているのでしょうか。
それはおすわりが自分でできるために、いろんな動きをしながら必要な機能を見につけ、
徐々に段階を進んでいるのです。
家を建てることを想像すると分かりやすいです。
いきなり柱を立てることはありません。
土地をきれいにならしたり掘ったりして基礎工事の準備をし、
基礎も順番に作っていきます。
なにごとも順番があって、それを間違ったり飛ばしたりすると、
その後が上手くいかないですね。
家の基礎工事がしっかりとなされていなかったら、
外観はよくてもしばらくすると不具合が出てくるのではないでしょうか。
赤ちゃんの発達も家を建てることと同じです。
おすわりまでの段階を全て自分で行ないながら身につけるからこそ、
7~8ヶ月までかかるのです。
早くにおすわりの特訓をすることは、見かけは座れているかもしれないけど、
基礎工事が手抜きのまま家を立てているのと同じ事をしています。
なんでもかんでも「早く」という風潮は、結果だけを求めてしまいがちです。
過程の中に見える結果への道筋。
そこに目を向けた子育てをすることが、子どもに必要なことではないでしょうか。
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