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物に「よりかかる」子どもと大人

福本智恵子

福本智恵子

テーマ:小学生


授業の始まりに日直が号令をかけます。

「起立!」
ガタガタっと椅子を引く音がして、立ち上がります。
「礼!」
全員、先生に礼をします。


終わりの会の後も同じく、挨拶があります。

「起立!」
立ち上がり、椅子を机の中に入れます。
「礼!」
全員が挨拶をしてランドセルを背負い、荷物を手にします。


毎日行われるこのような光景にも「なんで?」と
思われることが起こっています。
「普通でしょ?」と思う一連の動作ですよね。

ある子どもは立った時に、いつもおなかや太ももを
机や椅子に押しつけています。
からだを何かにもたれかけて立つのです。
見逃しがちですが、机の前ではそのようにすることが
あたりまえになっています。



実は、大人も場面は異なりますが無意識に行なっています。
すべての人ではありませんが、気づいていない方が多いようです。


次の質問の答えを考えてみてください。

Q.流し台で洗い物をする時におなかが水で濡れますか?


「濡れない」と即座に答えた方は、この先を読む必要はありません。
「濡れる」と即座に答えた方は、最初に書いた子どもと同じことが起こっています。
「わからない」と答えた方は、無意識に行なっていることなので
当然かもしれません。
しかし、必ず確認をしてみてください。


これは何を意味するのかというと、洗い物をする時にからだ(特におなか)を
シンクにくっつけてもたれて立っているかどうか。
たぶん、おなかが「濡れる」方はもたれて立っていることが多いのではないでしょうか。


なぜ、もたれて立つのでしょうか。
「濡れる」と答えた方に質問してみました。
答えは「楽だから」だそうです。

もたれることをわかっている方もありますが、
無意識の中でもたれる方が「楽だから」と
その姿勢を選択している方も多いようです。


でも、よく考えてみてください。
もたれる方が「楽」であれば、もたれなかったら「楽ではない
(または、しんどい)」ということですよね。
立っているだけで何かにもたれて(頼って)いないとしんどいならば、
動くことはさらにしんどいはず。

他の場面でも立っている時には何かに頼りたくなります。
あるいは立つことがしんどいのですから、座りたくなります。


私たちは本来、自分のからだを安定して支え、動くことができるのです。
そのような働きをすべてのヒトが持っていますし、
そのための機構も生まれた時から働かせているはず。

しかし、物に頼って立つことが習慣化しているということは、
自分のからだを自分で支える機能を働かせていません。
そのからだの使い方の根本が「姿勢」なのです。

椅子や机にもたれないと立っているのがしんどい子ども、
流し台におなかをくっつけた方が楽だからという大人、
いずれもからだの中では同じ状況が起こっています。



子どもも大人も「しっかりと立てる」ための『姿勢づくり』の
【アクティブ・コンディショニング】が必要ではないでしょうか。

【アクティブ・コンディショニング】は年齢に合わせて
「姿勢」と「動き」づくりを行ないます。
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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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