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中学校の授業にて

福本智恵子

福本智恵子

テーマ:小学生



中学校の体育の授業を持ち始めて今年度で10年目。
当初は選択科目としての授業を持っていました。
いくつかの教科から生徒が選択し、その授業を受けるのです。
年度によって人数はまちまち。

10年間で授業内容をいろいろと変えました。

エアロビクスに始まり、ストレッチ、
自体重によるレジスタンストレーニング、
バランスボールエクササイズ。

3年前からは【体幹コンディショニング】をメインにした授業をしています。


文部科学省の学習指導要領では、小学校・中学校・高校を通して、
「体づくり運動」の時間を年間の計画に入れることになっています。

この「体づくり運動」では「体ほぐし」や「多様な動き」を行ないます。
小学校の先生や中学・高校の体育の先生は、それぞれが学年に合わせた内容で
「体づくり運動」を行なっているのでしょう。


【体幹コンディショニング】は「体づくり運動」の単元の中で、
体の基礎基本を作る動きとして行なっています。


10年前から中学生の姿勢や体の使い方・動き方を見ていて、
あたりまえにできるはずのことができない体に年々危機感を感じています。


先日の授業で生徒にこんな質問をしました。

「自分で姿勢がよくないと思う人」・・ほぼ全員
「体が硬いと思う人」・・・・・・・・ほぼ全員
「肩がこる人」
「腰が痛い人」
「膝が痛い人」
「捻挫やケガをしたことがある人」
「冷え性の人」

肩こり以下は全員ではありませんが、かなりの人数の手が上がりました。

この質問とその結果から、どのような人を想像しますか。
自分にあてはまると思った方もいるでしょう。
これらが中学生の体だと信じられますか。


部活動で運動をしている生徒はたくさんいます。
そんな活動的な中学生の現状がこれです。
このような状態の体に必要なのはトレーニングで強化することではありません。
適切に動かしてやらないと、体を壊すことになってしまいます。


授業では、はじめに自分の姿勢・立ち方を知ることから始めます。
その立ち方が体にどのような事を及ぼしているかを説明します。

立ち方によって姿勢を崩しているのですが、猫背になる立ち方を見せると、
「あっ、それ僕じゃ!」と自分に気づくことができる生徒もいました。

みんな姿勢が悪いことは認識しているけど、
どう体を使っているかは分かっていない。
ここをつなげていくと、普段から意識をすることができ、
その積み重ねが体をよい方向へと変化させるのです。


【体幹コンディショニング】をすると、
● 姿勢がよくなる
● 動きやすくなる
● ケガをしにくくなる


運動・スポーツをしている人は、

・軽く投げても今までより遠くまで投げられる
・軽く跳んでも今までよりも高く跳べる
・今までよりも速く走れる
・前後左右の動きが素早く・大きくできる

などの動きの変化が出ます。


しっかりと【体幹コンディショニング】をしたあと、始めと同じように立つと、
「めっちゃ楽!!」
「ちがう~~」

生徒はとっても素直です。
そして体を感じることもとっても敏感です。

ある生徒は、
「これ、バスケの前にやったらええかも!」

そうなんです!
ウォーミングアップで行なうと、いつもの練習がさらに上手くできます。

体で感じたことを、自分の日常に取り入れることまで考える事ができました。


ケガをすることは自信を失うことにもなります。
小さなケガでも、ケガはケガ。


「できる!」という自信
「もっとやりたい!」というやる気
「やった~!!」という達成感


失敗もありながら、小さな成功体験を積み重ねて心の豊かな大人に
なってほしいものです。

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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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