自己開示とは?人間関係を深める心理学的アプローチと実践法
― パレートの法則と「続けられる人」の共通点 ―
仕事や起業、自己成長の場面で、「なぜ同じ環境にいても成果に大きな差が出るのか」という疑問を持ったことはないでしょうか。努力しているはずなのに結果が出ない人がいる一方で、着実に前に進んでいく人がいる。この差を説明する考え方の一つに、「80対20の法則(パレートの法則)」があります。
パレートの法則とは、成果の8割は全体の2割から生まれる、という経験則です。企業で言えば、売上の大半は一部の商品や顧客によって支えられていますし、個人の仕事においても、結果を出しているのは限られた人たちです。ただし、この法則を「才能の差」と捉えてしまうと、本質を見誤ります。
私自身、起業という道を選び、長年現場で人と関わる中で感じてきたのは、成果を出す人が特別な能力を持っているとは限らない、という事実です。むしろ共通しているのは、「すぐに結果を求めすぎない姿勢」です。多くの人は、行動を始めてしばらく反応がないと、「やり方が間違っているのではないか」「向いていないのではないか」と不安になります。そして、方向を変えたり、やめたりしてしまうのです。
一方で、成果を出している人は、地味な準備や継続を淡々と続けています。発信、振り返り、学び、体調管理など、直接お金や評価につながらない行動を軽視しません。これらは目に見えにくいものですが、後になって大きな差として表れます。
ここで重要なのが、「ティッピング・ポイント」という考え方です。努力は直線的に成果に結びつくわけではなく、ある一定量を超えたところで、急に流れが変わる瞬間があります。それまで静かだった反応が一気に動き出す、この転換点を越えられるかどうかが、結果を分けます。
パレートの法則は、「多くの人が途中でやめてしまう」という現実を示しているとも言えます。成果を出す2割の人は、才能があるのではなく、やめなかった人たちなのです。仕事や人生において成果を積み上げたいのであれば、「何をするか」以上に、「どの姿勢で続けるか」を見直すことが、最初の一歩になります。
では、そのティッピング・ポイントを越えるために、日常の中で何を意識すればよいのか。次回は、現場で見えてきた具体的な視点から、そのヒントをお伝えしていきます。



