心が疲れたとき、見直したい3つの視点
「どこへ行けばいいのか分からない」
「何とかしたい。でも、どうしたいのか分からない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
行き先が分からず
不安に立ち止まってしまうことは、
誰にでもあることです。
童話『不思議の国のアリス』の一場面に、
こんなやりとりがあります。
アリス:「失礼ですが、私は、ここからどこへ行けば良いのでしょう?」
猫:「それは、行きたいところ次第ですよ」
アリス:「私は別にどこへも…」
猫:「では、どこへ行っても構わないさ」
このやりとりが示しているのは、
「目的地が決まっていなければ、どんな道を進んでも意味を見いだしにくい」ということ。
私たちも同じです。
キラキラして見える人や、成功しているように見える人に
「私、どうしたらいいと思いますか?」と聞いたところで、
その答えが本当に自分に合っているとは限りません。
なぜなら、あなたとその人は、
価値観も環境も、望んでいる未来も違うからです。
だからこそ必要なのは、
まず「自分はどうしたいのか?」を明確にすることです。
けれど多くの人は、自分が本当に望むことではなく、
「避けたいこと」ばかりを考えてしまいます。
人に振り回されたくない
お金に困りたくない
上司に叱られたくない
失敗したくない
こうした「〜したくない」という言葉は、
一見目標のように思えますが、実は脳にとって逆効果です。
たとえば、
「シロクマのことを3分間考えないでください」と言われたら、
思わずシロクマを想像してしまいませんか?
「考えてはいけない」と意識すればするほど、
脳はそこに注意を向けてしまうのです。
これを避けるためには、
否定ではなく肯定の言葉で目標を表現することが大切です。
「人に振り回されたくない」 → 「自分の気持ちを大切にして動こう」
「叱られたくない」 → 「自分の仕事に集中しよう」
「お金に困りたくない」 → 「今月は○○円を目指そう」
否定からではなく、
「どうなりたいか」という方向を定めることで、
あなたの人生は少しずつ変わっていきます。
とはいえ、
人にはそれぞれ慣れ親しんだ考え方のパターンがあります。
すぐに変わるのは難しいかもしれません。
だからこそ、まずは一歩。1日。そして3日。
短い期間でも意識を変えてみることが、
人生の流れを変える始まりになります。
「どこへ行けばいいのか分からない」と感じるときこそ、
自分の“行きたい先”に目を向けてみてくださいね