2万歩ほど歩きました
先日、とある高齢者施設の介護職員の方が健康靴をお作りにご来店されました。
「足のカウンセリング」をさせて頂きながら、高齢者の足の問題についてもあれやこれやと質問をお受けしました。
その中で、施設の運営として高齢者介護の手順や手段がマニュアル化され、介護職員自体も何を目的として行っているのか分からないまま、効果も漠然として判断出来ないままに漫然と作業化している事が少なからずあるのだそうで、意味があるのかないのかと質問をお受けしました。
そんな中でふと感じたのが、今回の総選挙の意味とリンクする日本全体を覆う共通の問題点でした。
小選挙区比例代表制の死に票の多さが問題となったり、立憲主義の意味を改めて意識したり、危機突破のための解散と銘打ちつつ選挙期間中の方が危機を感じなかったり、私自身はその中でも、「上からの押し付けではなく下からの民主主義」という言葉に一番心を動かされました。
何のための政治なのか? 何のための選挙制度なのか? 何のための安全保障政策なのか? 何のための憲法なのか? 等々、本来の意味や目的が漫然としたまま、手順や手段こそが目的となってしまっているような不安を感じたのでした。
まさに今回の選挙で一番の問題点として浮かび上がったのは、もしかしたら「手順や手段が目的になった政治」に対する不信感と怒りにあるのではないでしょうか?
私たち有権者が漠然と感じている不条理感は、政治が上からの管理の手段となり、本来の民主主義とはかけ離れてきている事への不安と憤りではないのでしょうか?
そして、選挙期間中にまざまざと見せつけられた野党の不甲斐無さもまた、「手順や手段が目的になった政治」に対する失望と不信感をさらに増幅したような気がします。
簡単便利で短時間でコストパフォーマンスが抜群で手間いらずの生活を追い求め過ぎた結果、とうとう何を目的として、何を生き甲斐としているのかが判然としないまま、ただ単に生活を消費しているのだとしたら、こんなに虚しい事はありません。
仕事がマニュアル化して手順や手段が目的となってしまったら、これほど遣り甲斐の無い仕事はありません。
私たちに今問われているのは上からの管理ではなく、下からの行動で意味のある人生や政治や仕事や経済や平和を考え直し、立て直す事にあるのかもしれません。
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