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小黒健二

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コラム

外反母趾の悩み

2017年9月25日

テーマ:外反母趾

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 外反母趾正しい歩き方

外反母趾の改善には大きな困難が伴います。
その理由は、人にとって身に付いた生活習慣や価値観を見直す事が最も難しいからです。


私たちは保存療法の立場から、生活習慣の見直しや運動を基礎とした筋力向上へのアプローチをアドバイスして、運動(歩くこと)を快適にサポートする整形靴技術の提供を目指しています。

外反母趾になるメカニズムは、足指の自然な動きを束縛する靴先がスリムなデザインの靴の影響で足指の動きが束縛され、体を支えたりバランスをとるために足指で踏ん張るための足の筋力が低下し、親指のつけ根の骨と小指の付け根の骨を結ぶ線上に形成されていた足の横アーチを維持する事が出来なくなって扁平になり、足の横幅が広がる「開張足」になる事にあります。
そして、徐々に足の横幅が広がっていくのに対し、スリムなデザインの靴先で指先が窄められ続けられ、指先は狭く指の付け根は広くという相反する力が働き、次第に親指のつけ根で関節が「くの字」に曲がってしまうわけです。

外反母趾の出っ張りは、親指のつけ根の関節が曲がって出来た関節の曲がり角です。
その関節の曲がり角が、靴の横幅に圧迫され続けると赤く腫れたようになって痛みを生じるのです。

ですから外反母趾の悪化を防ぎ改善へ導くには、普段履いている靴や靴の履き方を見直して、自然な足の機能を促す運動(歩くこと)効果を高める事こそが重要なのです。
外反母趾を改善するには、足指の先から靴先の間に1cm~1.5cm程の「余裕寸」が確保できる足に適合し、低下した足の筋力を荷重の負荷からしっかりと支える健康靴を選択して、つま先の方から靴紐や甲ベルトでしっかり締め、靴の中で足指の動きを促進する「余裕寸」が維持されるようにして履いて歩いて足の運動効果を高める事が基本中の基本なのです。
同時に、足裏のアーチ構造をサポートして荷重のバランスを改善し、足首や膝関節の安定性を確保して痛くなく軽快に歩ける靴を履いて積極的に歩く事で、運動としての効果が発揮されなければ改善は望めません。


また、正しい歩き方もアドバイスしています。
股関節を起点とした脚の振り子運動を意識して、つま先を上げて自然にカカトから接地する歩き方を指導させて頂いています。
カカトが接地する際には膝を真っすぐに伸ばしたり、視線は少し遠くに合わせるようにして背筋を伸ばしましたり、腕を軽く振って歩いて体がブレずに安定して歩く事を目指すためです。

足の筋力を取り戻す運動こそが外反母趾を改善する力となりますので、足の機能を促進して妨げない環境で積極的に歩いて筋力を鍛え直す事が大事なのです。

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