足と靴の川柳
毎年、4月の中頃前後から増える「足と靴の相談」の一つが学生靴=ローファーと足のトラブルに関するお悩みです。
トラブルの多い順に、靴擦れ、巻き爪、陥入爪、外反母趾、内反小趾、足裏の痛みといったところでしょうか・・・。
この時期は、新入生がローファーを履き始めて少し経った頃という事もあり、足のトラブルを感じ始めるタイミングなのだと思います。
どうして学生靴にローファーを指定する学校が多いのでしょうか・・・?
学生靴としてレースアップタイプの革靴を指定する学校は本当に少数派です。
ローファーはパンプスと並んで足に合わせ難い靴だと思うのですが、またどうしてそんな足にリスクのある靴を学生靴として指定する学校が多いのでしょうか・・・?
脱いだり履いたりが簡単という理由からなのでしょうか・・・?
私は、パンプスとローファーこそ、足に負担が強い靴の代表格だと思っているのですが・・・。
とにかく、ローファーを履き始めてから足のトラブルに悩む学生が多くなるというのは歴然とした事実です。
先日も、巻き爪と軽度の外反母趾と扁平足に悩んでいる女子高校生の「足と靴の相談」をお承りしました。
悩みの原因となる靴は正にローファーです。
ローファーを履いて通学すると、巻き爪の痛みと靴のカカトがパカパカと脱げてしまうので歩き辛く、毎日の通学が苦痛との事でした。
「スニーカーを履ければ、楽に通学できるのに・・・。」「私、ローファーが嫌いです。」と当事者の女子高校生。
「でも、学校指定の靴なので履かない訳にもいかないし・・・」と悩んでいます。
「インソールを作れば、何とかなるんでしょうか?」と質問されたのは、付き添いのお母様。
「うーん、扁平足に対してはある程度の効果が期待できるかもしれませんが、巻き爪や外反母趾には良い影響は及ばないと思いますよ・・・。」と私。
そうなんです。
インソールは魔法の道具ではありませんので、組み合わせる靴によっては効果が著しく落ちてしまう事があるのですが、一般的にはインソールさえ作って靴に入れれば、どんな靴でも足に合うようになるといった誤解が蔓延しているような気がします。
結局、今回の女子高校生の場合は、ご本人がローファーが嫌いな事もあり、学校に「異装届」を提出するなりの方法を検討することになったので、インソールをお作りする事になりました。
30分後、出来上がったインソールを履いてきていたスニーカーの中に入れて試して頂きました。
「うわー!、全然違う! 足が楽!」と評価して下さいました。
それにしても、いつまでローファーと足のトラブルの関係を放置しておくのでしょうか?
足の健康に対する啓蒙をする必要はないのでしょうか?
改めて考えてしまいます。
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