あまり歩かないから手軽な靴でいい・・・

足首の変形が激しく、膝の痛みで悩んでいた70代のご婦人に、一昨年、ブーツタイプの健康靴をお作りしました。
久しぶりにご来店頂いたご婦人。
「今日はこの靴に入れる中敷きを作ってもらおうと思って来たのよ・・・。」とのこと。
足元を見ると、スニーカー風の市販靴を履いておられました。しかも靴ひもはユルユルにしてあります。

「あれれ？、お作りした健康靴はどうしたのですか？」と私。
「あの靴はゴッツくて暑っ苦しいから普段は履いていないの・・・。」とご婦人。
「ええっ？　でも、そんな安定性のない市販靴を履いて、膝は痛くないのですか？」と私。
「膝が痛くなる程歩かないからいいのよ・・・」とご婦人。

これは、先日のブーツタイプの健康靴を自ら選択されたご婦人とは逆パターンです。
http://mbp-japan.com/kanagawa/robinfoot/column/10526/
「普段はあまり歩かないから、スッと脱ぎ履き出来てゴッツくない靴の方が便利なのよ・・・」とご婦人。
「でも、足に負担なく歩く事もリハビリなんですけどねえ・・・」と私。
「とにかく中敷きさえ作ってくれればいいの・・・。」と強く訴えるご婦人。

どうやら、中敷き（オーダーインソール）を作る事が目的になってしまっているようです。
ご本人の足のトラブルにとって、履いている市販靴とオーダーインソールの組み合わせとお作りしたブーツタイプの健康靴との効果や機能性の違いを説明しましたが、とにかく手軽な靴が履きたいの一点張りでした。

３０分後、出来上がったオーダーインソールを履いていたスニーカー風の靴に入れて歩いて頂きました。
「あら、とっても楽になったわよ・・・。」とご婦人。
そのまま履いてお帰りになりました。
その後ろ姿を拝見すると、歩く度に足首が体の内側に捩れていました。

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