コラム
過回内による距骨下関節の変形
2014年4月21日 公開 / 2014年7月17日更新
両足共に足首が体の内側に倒れ込む回内足のご婦人がご来店されました。
ずっと前から足首の変形に気づいてはいたものの、放っておいたのだそうです。
ところが、健康のため、運動靴を履いてウォーキングを始めてから、変形がどんどん強くなり、とうとう足首が腫れあがってしまったと言います。
ようやく腫れが納まってきたので、意を決して当相談室を訪れたという訳です。
「足のカウンセリング」の結果、ロッカーソールの健康靴に回内サポートを組み込んだテストシューズを組み立てました。
「わあ、こんなゴッツくて重い靴を履くの?」と嫌そうな表情で訴えるご婦人。
「見た目や手で持った感じで判断せずに、履いて歩いてみて下さい。」と私。
恐る恐る歩きだすご婦人。
「あれ?軽いわ・・・。痛くなくスイスイ歩けるわね・・・。」とご婦人。
「足の変形した関節を体重の負荷に負けずにしっかりと支えることで、足と体が安定して偏った荷重を抑えることになるんです。靴が足と体を支えて安定させているんですよ。柔らかい靴では逆に安定性を失って関節に負担を掛けてしまうのです。」と説明する私。
このご婦人もまた、スリップオンタイプでサイドにゴムが付いた靴底の柔らかなタウンシューズを履いていらっしゃいましたが、これでは体重の負荷から変形した足首をサポートすることは出来ません。
一歩踏み出す度に、足首に掛かった負荷が柔らかい靴を撓ませてグネグネと不安定な状態で歩いてしまいます。
足首の内側の筋が伸ばされて炎症を起こせば、足首はたちまち腫れあがってしまいます。
「私、返って足に負担がある靴をよかれと思いこんで履き続けていたのね・・・。」とご婦人。
どうやら分かって頂けたようです。
早速、健康靴の製作に取り掛かりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
30min.http://30min.jp/place/918275
濱ともカードhttp://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/kourei/hamatomo/
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