ええっ?、こんなサンダル?
3年程前に当相談室で健康靴をお作りになったご婦人が、靴の修理の依頼で久し振りにご来店されました。
「足の調子はいかがですか?」とお尋ねすると、
「相変わらず膝が痛くなるの・・・。今、整形外科に行ってきたところなのよ・・・。」とご婦人。
修理に出される健康靴のカカトの減り具合を見ると、3年経った割には摩耗が少ないようです。
「あまり歩いていらっしゃらないようですね・・・。」と私。
「そんなことないわよ。毎日欠かさず1時間は歩いてるわ・・・。」とご婦人。
「そうでしたか・・・。時間が経っている割には靴のカカトが摩耗していないので、あまり歩いていらっしゃらないのかと思っちゃいました。」と私。
「ああ、お宅で作った靴はたまにしか履いてないからよ・・・。だって良い靴だからもったいないもの・・・。」とご婦人。
「えっ?じゃあ普段、あまり使っていらっしゃらないんですか?」と驚く私。
「今履いている靴が一番長く履いてるかもね・・・。」とご婦人。
ご婦人の足元を見ると、紐なしのスリップオンタイプのつま先がシャープな市販靴を履いています。
膝の痛みが原因で当相談室にお越し頂き、足のカウンセリングの結果に基づいて健康靴をお作りしたのですが、その健康靴をあまり履いていないという現実。
このご婦人の膝の痛みの原因の一つが、足首が体の外側に倒れ込む回外であり、それも外反母趾の痛みを庇うため、無意識に足の小指側に体重を掛けるようにした結果なのですが・・・。
「でも、膝が痛いという事で健康靴をお作り頂いたのですから、この靴を履いて足や足首を安定させて歩かないと膝の負担が軽減されませんし・・・。その方が効果が上がらずにもったいないですよ。」と私。
「そうねえ・・・。お医者さんに行っても、張り薬を貰うだけだしねえ・・・。」とご婦人。
「靴のカカトが減ったら、修理すればいいんですから、毎日この健康靴を履いて足や膝に過度な負担を掛けずに歩いて下さいな・・・。」と私。
「分かったわ・・・。今度からなるべくお宅で作った靴を履いて歩くわね・・・。」とご婦人。
「もったいない」にもいろいろな捉え方があるもんですね。
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