ダウン症と健康靴

小黒健二

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テーマ:足と靴

21番目の染色体が1本多いことが原因で、発達障害を起こすことが知られている「ダウン症」。
本日、ご予約頂いたのは、9歳の男の子でした。
ダウン症のお子様に多く見られる足の筋肉の発達の遅れが、足首が内側に捩れる回内症候群となって、偏平足や外反母趾の原因になることが多いのです。
この男の子も例に漏れず、強度の外反偏平足と外反母趾になっていました。

この男の子は、市販のハイカットのバスケットシューズにインソールを組み合わせて履いていましたが、マジックベルトをしっかり締めることが出来ず、靴もインソールも柔らかいため、体重の負荷に負けて捩れてしまうので、結果的には、あまり足をサポートする効果が出ていませんでした。

そこで、ご本人がある程度しっかりと靴が履けるように、靴底やカカト周り(靴の内側のカカトから親指の付け根の手前にかけて、ロングカウンターが組み込まれている)が堅牢で、靴底もしっかりした短靴の甲マジックベルトの健康靴を選択し、回内をサポートする簡単なパーツを組み込んだテストシューズを仕立てました。
早速、履いて歩いて貰いました。

上の写真は、動画を静止画にしたものですので、少し分かり難いとは思いますが、下の画像の健康靴を履いて歩いている方が、右足の靴自体の内側への捩れも少なく、より足の軸が安定しているのがお分かり頂けるでしょうか?
まだ、右足の回内が充分に収まりきれてはいませんでしたが、それでも、かなり安定した歩容になりました。

ご両親の了承が得られましたので、早速、本制作に取り掛かりました。
40分後、出来上がったばかりの健康靴を履いて、ご両親と共に、男の子はお帰りになりました。
毎日歩いて、日々筋力を高める事が、心と体を成長させる事に繋がります・・・。
発達障害には、日々の運動療法が効果的だと思います・・・。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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