「先天性変形性股関節症」の御婦人に健康靴をお作りしました

小黒健二

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テーマ:足と靴

50代半ばの御婦人が「足のカウンセリング」をご希望されましたので、お承りしました。
元々、当相談室の2階で行っている「ドイツ式フットケア」を予約されていた方でしたが、フットケアの最中に「足のカウンセリング」も受けてみたいとのお申し出があったのです。

「私、両親から右足が先天性の変形性股関節症と言われていたので、人から歩き方の癖を指摘されてもしょうがないと諦めていたんです。
ところが最近、右の股関節に痛みが出てきて、それを庇って歩いているうちに左足もおかしくなってきたので、今のうちに足のケアをしておかないと将来が心配になってきたんです。」と御婦人。
足のカウンセリングで調べてみると、確かに骨盤が右に18mm程下がっていました。
股関節の可動域はそれ程悪くはありませんでしたが、それでも正常な場合の4分の3程度の可動域しかありませんでした。

この御婦人は、スーツにローヒールのプレーンパンプスを合わせて履いていらっしゃいました。
そこで、ワンストラップのカッタータイプの健康靴にサポートを組み込んだテストシューズを仕立てて履いて歩いて頂きました。
とたんに体のブレが減少して不規則なテンポが改善して、よりスムースな歩容になりました。
「ああ、なんだか土踏まずのサポートがとても気持ち良く感じますね。」と御婦人。
「歩く姿がとても安定して滑らかになりましたよ。」と私。
「そこまでは自分には分からないですけど・・・。」と御婦人。

そこで例によって、歩いている姿を「ご自信の靴」を履いた場合と「健康靴のテストシューズ」を履いた場合とでそれぞれ動画に撮って比較してもらう事にしました。
「わあ、こんなに違うんだあ・・・」と動画をご覧になった御婦人。

上の写真の左が「ご自身の靴」で、右が「健康靴のテストシューズ」を履いて歩いた姿です。
動画を静止画にしたものですので、体がブレる様子を見て頂く事ができないので、比較し辛いとは思いますが、左よりも右の方がより真っ直ぐな姿勢なのがお分かり頂けるでしょうか?
右に寄りかかるような体のブレが無くなったので、歩きに独特の癖が表れなくなりました。

30分後、出来上がったばかりの健康靴に履き替えて、御婦人はお帰りになりました。
 
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二
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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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