膝の痛みを助長する靴と外反母趾や扁平足を助長する靴
「私、なかなか合う靴が無くて困っているんです・・・。」と言ってご来店された女性。
「合う靴という言葉自体が曖昧なんですけどね・・・。大抵、好きな靴を履き続けた結果、足の筋力が低下して体のバランスが崩れ、骨格の歪みが生じてしまうのが原因なんですけどねえ・・・。」と私。
「原因は分からないんですけど、左足の太ももの付け根付近が痛くなったり、足の裏が痛くなったりします。」と女性。
「ここでは、足の痛みや靴が合わない原因を足のカウンセリングをすることによって調べ、その結果に基づいて足をサポートする靴を提供しているんですよ。」と説明する私。
「それをしてもらうには、どうしたら良いのですか?」と女性。
「時間があるなら、50分程の足のカウンセリングをいたしますが・・・。」と私。
この女性は強い骨盤の歪みをお持ちでした。
また、開張足のために足の指のつけ根、特に第2指の中足骨骨頭を中心に荷重の負担が掛かっていました。
足のカウンセリングの結果に基づき、健康靴に簡単な調整パーツを組み込んだテストシューズを仕立てました。
早速、履いて歩いて頂きます。
「わあ、何だか足の裏が指圧されているような感じ・・・。」と女性。
「最初は違和感が強いと思いますが、だんだん慣れてきますよ。」と私。
少し店内を歩いて貰いました。
「私、母といっしょにパンプスをオーダーしてもらった事があるんです。二人で奮発して作ってもらったのに、結局痛くて履けなかったんですよ。」と女性。
「う~ん、パンプスですからねえ・・・。やはりどうしてもお洒落なデザインが基本の靴ですから・・・。」と私。
「ああ、本当にだんだん慣れてきた・・・。」と女性。
そこで、今度は女性が履いて来たドライビングシューズの様な底の薄いスリムなスニーカーに履き替えて歩いて頂きました。
「ああ、これはまるっきり違う・・・。足首がグラグラする・・・。」と女性。
「自分の履いてきた靴が、違う靴のように感じるでしょ・・・。」と私。
「こんなに違うんだあ・・・。よし、決めた。私に靴を作って下さい!」と女性。
こうしてフラッとご来店頂いた女性に健康靴をお作りする事になりました。
「この靴、捨ててもらってもいいですか?」
履いて来た靴を処分することにして、出来上がったばかりの健康靴を履いたまま、女性はお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/