ロッカーソールの効用

リウマチによる足関節の固縮（足首の関節が固まって動かなくなる状態）や変形性股関節症で股関節の可動域に制限が生じた方の歩行改善に効果があるロッカーソール。
通常の靴では足の指の付け根の関節の動きに応じて靴のつま先部分が屈曲して歩行動作をアシストしますが、ロッカーソールの靴はロッキングチェアーのように固い靴底が反り上がった形状のままで曲がらないのが特徴です。

実は日本の下駄や草履も、ある意味ロッカーソールと同じような仕組みを持っています。
つま先が足の指の付け根付近から反り上がった形状になって、足の蹴り出しを助けているのです。
特に下駄は固い木で作ってありますから、重心移動によってつま先が下がることにより、足指の蹴り出す動作を妨げないように工夫されています。
草履もよく見るとつま先が反り上がってカーブを描いています。

このように固い底につま先が反り上がったカーブをつけて歩行動作をアシストする履物は古くから作られていたのです。
土や凸凹した路面を歩くにはとても都合が良かったのでしょうね・・・。

さて、このようなロッカーソールの手法を取り入れた健康靴は、足関節や股関節にトラブルを抱えた方に大きな効用をもたらし、歩行動作を軽快にし、安定したものにしてくれるのです。

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