安全靴で外反母趾や内反小指になる?
5年ほど前に当相談室で健康靴を作ったという御婦人がご来店されました。
「去年くらいから右足の靴底の外側が左足よりも大きく片減りしてしまうので気になっていたんですが、どうもO脚が強くなったみたいなんです・・・。」と御婦人。
「では、ちょっと歩いてみてもらえますか?」と私。
御婦人の歩容を観察すると、体が右に傾いています。どうやらO脚が強くなったわけではないようです。
「歩く姿を観察すると、体が右に傾き易いようですね・・・。骨盤のバランスが悪いせいではないでしょうか?・・・。」と私。
「ああ、それそれ・・・。最近ギックリ腰になったので整体に通っているんですが、骨盤が歪んでいると言われました。」と御婦人。
「そうでしたか。じゃあ、調べてみましょう・・・。」と私。
早速、骨盤の水平位をペルビックレベル計を使って調べてみました。
確かに御婦人の骨盤は、大きく右側に傾いていました。
「骨盤が右に傾いているので、体が右に倒れ掛かかって右足の靴底の外側の片減りの原因になっているようです。少しサポートをしてみましょうか。」と私。
「はい、お願いします。」と御婦人。
右足のフットベッドインソールに5mm程の高さを加える加工をして、再び履いて歩いてもらいました。
「あら、なんだか体がシャンとした感じがする・・・。」と御婦人。
「右への傾きが弱くなったようですので、暫くその状態で履き続けてみて下さい。」と私。
「わあ、もっと早く来れば良かった・・・。」と御婦人。
そのまま追加の調整加工をした健康靴を履いてお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/