足と靴の川柳
10年程前から当相談室で健康靴を作って履いているという娘さんから話を聞き、御来店下さったという92歳のお母様。
「娘が私よりも良い靴を履いているのが悔しくってね・・・。」と言われ、
「こんな歳だけど、一度は足に良い靴というのを履いてみたくなったのよ・・・。」とのことでした。
早速「足のカウンセリング」を始めました。
すると基本的な足の筋力やアーチ構造に大きな問題がなく、良く歩いておられるガッチリとした足でした。
但し、骨盤の歪みとO脚が強いので、両足ともに内反小趾(ないはんしょうし)になっていました。
「腰痛があるから最近はあまり歩かなくなっちゃったのよ・・・。」とお母様。
足のカウンセリングの結果に基づき、健康靴のフットベッドインソールに調整用のパーツを組み込んで、テストシューズを仕立てました。
早速、履いて歩いてもらいました。
「あら~、軽いわよ・・・。手で持った時は重かったのに・・・。なんなのこれ・・・。」と歩きながら呟くお母様。
「いかがですか?。見た目の印象や手で持った印象とはだいぶ違うでしょ?。」と私。
「へえ~、不思議だわねえ。だって普通は手で持って重い靴は履いても重いはずでしょ?。」とお母様。
「ところが、そうじゃないんですよ・・・。靴紐をしっかり締めて履くと、靴底がしっかりと安定性のある少し重さを感じるくらいの靴の方が歩いて軽く感じるんです。」と私。
「何だか良く分からないけど、とにかく軽くて楽に歩けるんだからそういう事なんでしょうね・・・。」とお母様。
こうして初めて足をサポートする健康靴をお作りになったお母様は、意気揚々とお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/