戦争と平和
読売新聞の報道によると、
「電力会社10社でつくる電気事業連合会(東京都)が昨年1~2月、原発事故の防災対策強化の検討を進めていた内閣府原子力安全委員会に対し、『地価の下落や観光客の減少を招く』などとする文書を提出していたことが分かった。」
ということです。
この1ヶ月後に福島第一原発の「想定外の大事故」が起きるのです・・・。
さらに報道は、
「経済産業省原子力安全・保安院が2006年に、安全委の防災指針強化に反対したのが明らかになったばかりで、電力会社側も防災対策に慎重だった姿勢が浮き彫りになった。」
としています。
「原発の安全対策を強化すると原発の安全性に疑問を生むので、地域経済に悪影響を及ぼす」という変な理屈が通ってしまったのです。
「我が社の車の安全性を強化すると我が社の車の安全性に疑問を生み、我が社の業績に悪影響を及ぼすので、これ以上の安全対策は考えません。」などと言う自動車メーカーがあるでしょうか・・・?
いかにも地域経済を優先したような屁理屈で、結果として地域経済や暮らしやコミュニティを破壊してしまったのです。
近視眼的な経済優先、採算性優先の考え方が、結果として取り返しのつかない大損失を生んだのです・・・。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/