膝の痛みを助長する靴と外反母趾や扁平足を助長する靴
足のトラブルをお持ちの方に、
「軽くて柔らかくて脱いだり履いたりし易い靴が欲しい・・・。」と言われることがあります。
「どうしてそう思うのですか?」とお尋ねすると、
「だって、皆そう言っているし、靴屋さんでもそういう靴を勧めるでしょ・・・。」と答える方が圧倒的に多いのです。
「それは違いますよ。足のトラブルをお持ちだからこそ、安定感のあるしっかりした靴底で、あまり軽すぎず、紐やマジックベルトで足をホールド出来る靴の方が歩き易いのですよ。」と私。
「へえー、そうなんですか?」と疑いの眼差しを向けられることもあります・・・。
足のトラブルに対しては、歩行時の足の安定性が重要なポイントになります。
足首や膝の安定性に繋がる重要なポイントだからこそ、しっかりとした靴底の靴を選択して欲しいのですが、軽い靴の方が躓き難く足運びが楽になるという誤解があるようです・・・。
また、足の痛みに対してクッション性を重視するあまり、過度に柔軟性を求める傾向が強く、そのために結果として安定性に欠ける靴を選択してしまうというケースもみられます。
良かれと思った靴で健康のためのウォーキングを始めて、返って足にトラブルを抱え込んでしまっては元も子もありません。
「皆が言っているから・・・。」というあいまいな理由で客観的な評価や検証を放棄すると、とんでもないしっぺ返しを受けることがあるのです。
「皆が言っているから、良く聴くことだから、有名だから、宣伝しているから・・・。」と様々な情報が溢れる世の中だけに、信頼できる根拠を自分で探り出す力が求められているようです。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/