コラム
足の健康にリスクがないパンプスってあるのだろうか?
2012年3月12日 公開 / 2014年7月17日更新
2cm以上のヒール高で靴先のデザインが足よりも細く、尚且つ紐やベルトで足をホールドする機能がなければ、それは足の健康にとってリスクが高い履物と言えるでしょう・・・。
ですから、ほとんどのパンプスが足の健康にとってリスクが高い履物ということになります。
学生靴の代表格であるローファーですら外反母趾の原因になるくらいですから・・・。
では、パンプスやローファーは履いてはいけない靴なのでしょうか?
いいえ、それは自己責任の下に個々人の判断に委ねられていることなのです。
法律で20歳以上に自己責任で嗜むことを許可されているタバコでさえ、禁煙という意識が認知されるまでに相当の議論と時間が費やされてきているのです・・・。
ましてや、パンプスやローファーはタバコと決定的に違う嗜好品で、癌や心臓疾患のリスクや胎児に直接的な悪影響を与えるものではないのです。
外反母趾や偏平足やそれに伴う膝痛や腰痛を引き起こす原因になったり、巻き爪やタコ、ウオノメの原因になったりするリスクがあるというだけなのです・・・。
そしてそれらの症状は、注意すれば予防できるものなのです。
パンプスを履く人ほどパンプスが足に及ぼすリスクを理解して、注意してパンプスと付き合ってくれれば良いのですが、現実はなかなか難しいようです。
足の健康を優先したいのであれば、パンプスを履く機会を減らし、歩く時には足に負担の無いウォーキングシューズを履くように心がけて欲しいものです。
また、歩き方や靴の履き方に気を配るだけで、足への負担はかなり減らすことが出来るはずです。
私は常日頃から、「外反母趾に優しいパンプスなどありませんよ。」と言っています。
それは、足の健康にとってリスクが高いパンプスを自己責任の下に履いて下さいという意味なのです。
パンプスを履くのは自由です。
ですから、パンプスが足の健康にとってリスクが高い履物だという事実を理解したうえで、自己責任の下に履いて下さい。
「足に優しいパンプスはありますか?」と質問されることがあります。
私の答えは、「パンプスは足に優しくありませんよ。」です。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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