インソールは全て同じではありません

小黒健二

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テーマ:足と靴

「お宅で買った靴のインソールと何時も履いている靴のインソールの土踏まずの形が随分と違うのですが・・・。」と御婦人からお問い合わせのお電話がありました。
「一般的な靴のインソールに比べて少し後ろの方に土踏まずの盛り上がりがあるはずですが、そういう形状に作ってあるのです・・・。」と私。
「家にある靴のインソールはどれもお宅の靴よりもやや真ん中寄りに土踏まずがあるような気がするんで・・・。」と御婦人。
「そうでしょうね。しかもクッションみたいに柔らかくて厚みも薄いと思いますが・・・。」と私。
「なんだか気になっちゃって・・・。」と御婦人。
「履いていて何か不快な点がありましたでしょうか?」と私。
「いえいえ、お宅の靴の方が履いていて疲れないし、指先も良く動くし快適なんですけどね・・・。」と御婦人。
「ご購入の際にも説明させて頂いたかと思いますが、日本人の足のデータに基づいた標準的な骨格をモデルとしたフットベッドインソールですので、あくまでも標準として造られていますから、ご自分の足に合わないと感じる点があれば、お調べして調整いたします・・・。」と私。
「ああ、そういうことではなくて、ただちょっと疑問に感じたので聞いてみただけなんです。随分と違うなあと思ったので・・・。」と御婦人。

この御婦人に限らず、たまにインソールの形状の違いに疑問を感じる方がいらっしゃいます。
この方にはお電話で出来る限りのご説明をしましたが、どうしても声だけで伝えられる事には限度があります。

写真の上が一般的なスポーツシューズやウォーキングシューズのインソールで、下が当相談室のアナトミカルフットベッドです。
矢印で記した土踏まずの山の頂点の位置が随分と違うはずです。
当相談室のアナトミカルフットベッドの形状は下のイラストに示した矢印の位置に合わせて、すなわち解剖学的な根拠に基づいた日本人の標準的な足の構造をサポートするように造られているのです。

一口に靴のインソールと言っても、多種多様な形状、材質のものが存在します。
やはり、一人一人の足の状態やトラブルに応じて対応するのが一番ですが、特に問題が無いのであれば、一般的なインソールでも不快に感じることはないはずです。
 
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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