足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
2年前に当相談室で健康靴をお作り頂いた変形性膝関節症の御婦人からお電話を頂きました。
「お宅で作った靴じゃないと膝が痛くなって履いていられないんです。1足だけだと履き替えがなくて困るので、もう1足作って欲しいのですが・・・。」との事でした。
「分かりました。では、ご来店お待ちしています。」と私。
早速、お電話でご予約頂いた御婦人がご来店されました。
「お久しぶりです・・・。あれからすっかり膝の痛みもなく歩けるようになったので、いつもここの靴ばかり履いていたんですが、カカトが擦り減ったので靴を修理に出して、その間だけ昔履いていたウォーキングシューズで歩いていたら、とたんに膝が痛くなったのよ・・・。」と御婦人。
「そうでしたか・・・。」と私。
「靴でこんなに違うなんて思わなかったから、怖くなって、慌ててもう1足作りに来たんですよ・・・。」と御婦人。
「それはどうもありがとうございます。」と私。
2年前の足のカウンセリングのデータと比較して大きな変化がなかったので、早速新しい健康靴の製作に取り掛かりました。
前回は黒の健康靴だったのですが、今回は色違いの濃茶の健康靴でお作りしました。
30分後、出来上がった新しい健康靴のフィッティングを確認します。
「ああ、なんだか引き締まった感じがするわ・・・。ピシッとしてるわね。」と御婦人。
「新しい靴なので、革が未だ馴染んでいないから、多少きつめに感じるでしょ?」と私。
「でも、痛くないし、気持ちいいわよ・・・。」と御婦人。
「大げさじゃなく、靴でこんなに膝の痛みに影響するなんて分からないものね、普通の人には・・・。」と御婦人。
「靴は足の眼鏡という言い方もあるくらい、足をサポートするための大切な道具なんですけどね・・・。」と私。
新しく作ったばかりの健康靴を履いて、御婦人はお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/