5.5cmヒールのネックベルトパンプス

小黒健二

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テーマ:足と靴

「すみません、ちょっとお聞きしたいことがあるんですが・・・。」
と言ってご来店頂いたのは、30代?前後の女性。
「はい、何でしょうか?」と私。
「実は他のお店で購入した靴なんですが、痛くて履けないので見て貰おうと思って・・・。」と女性。
他店で購入した靴や作ったインソールを持ち込まれて、「どうにかなりませんか?」と相談されることはよくありますが、どうしようもない事もあります。
手提げ袋から靴箱を取り出す女性。
はてさて、どんな靴が出てくるのでしょう・・・?。

女性が取り出したのは5.5cmヒールのネックベルトパンプスでした。
「う~ん、ヒールパンプスですね・・・。これは足に合わないでしょう・・・。」と私。
「でも、お店の人には足に優しいパンプスだと勧められたんですけど・・・。」と女性。
「ヒールパンプスは足に負担を掛ける靴だと思いますけどね・・・。」と私。
「なんとかならないでしょうか・・・?」と女性。
「このパンプスを履いているとどこが痛くなるんですか?」とお尋ねすると、
「主に足の裏とベルトが足首に食い込んで痛くなるんです・・・。」と女性。

「足の裏が痛くなるのはヒールでカカトを持ち上げてつま先立ちの状態になるので、足指の付け根に負担が掛かり続けるからでしょう。ネックベルトが足首に食い込むのは、足が靴先に滑り込んで細いベルトで圧迫されるからでしょう。」と私。
「そうなんですか・・・。」とうつむく女性。
「対策としては、パンプスのつま先だけに敷くクッションインソールなどで足指の付け根に掛かる荷重の負担を軽減し、同時に靴先に足が滑り込まないようにもなりますから、ネックベルトが足首に食い込む圧力も軽減するかと思いますよ。」と私。

「そのクッションインソールってどこにあるんですか?」と女性。
「私どもでは、取り扱っていないのですが、夏のヒールサンダル用としてつま先だけに入れるクッションインソールがあるはずなので、ネットなんかで調べられてはいかがですか?」と私。
「ありがとうございました。じゃあ、ネットで調べてみます・・・。」と女性。
靴を手提げ袋に戻して、お帰りになりました。

 第6回 足と靴の無料相談会 http://mbp-japan.com/kanagawa/robinfoot/seminar/
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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