アーチを失いつつある現代人

小黒健二

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テーマ:足と靴

人類が長い年月を掛けて獲得した2足歩行の機能。
自由になった残りの2本の足が手になることによって、道具や手段や作業を獲得し、よって脳の飛躍的な発達を成し遂げた人類。
しかし皮肉なことに、今や飛躍的に発達した道具や手段や作業の効率化により、足元が脆弱になるリスクを抱え込んでいるのです。
移動手段や通信手段の高度化により、自らの足を利用することなく手軽に移動し、居ながらにして情報伝達することが可能になった現代。
手作業が機械化されることによって、テクノロジーが重視される世界へと移り変わっているようです。
手順や過程が見え難くなり、物や結果だけが力を持つ世の中になっているような気がしてなりません。

脳の飛躍的発達をもたらした自立や労働の役割が相対的に希薄になるにつれ、手順や過程に拘ることなく合理化し、自ら汗をかいて検証することなく、結果として示された物や情報ばかりを吸収する。
その結果、物や情報に振り回され易い生活を送ることになっていないでしょうか?。

現代人の足からアーチが失われつつあるようです。

足の筋力の低下が徐々に進行しているようです。
このことは、人類が自立する能力を失いつつあるという事でもあります。
自立する能力が低下すれば、脳の能力に影響するのではないでしょうか・・・?
手作業や手順が面倒になると、脳の発達にも影響を及ぼすのではないでしょうか・・・?

先日もTVで「隠れ偏平足」が増加しているという内容の番組が放送されていました。
まさに「アーチを失いつつある現代人」の象徴です。
しかし恐ろしいのは、アーチを失うことと共に失い兼ねない「人間力」の方ではないでしょうか・・・?

 第6回 足と靴の無料相談会 http://mbp-japan.com/kanagawa/robinfoot/seminar/
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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