安全靴で外反母趾や内反小指になる?
当相談室で健康靴をお作りになったI 様。
脳梗塞による右半身の片麻痺で不自由な思いをされている御主人をお連れになってご来店されました。
御主人のお話は、以前からある程度お伺いしていました。
病院で支柱付きの整形靴をお作りになったこと。
しかし、ご本人はその靴を嫌がって履きたがらないこと。
お風呂用に右足に付けるプラスティックブレースを作っていること等でした。
以前から奥様に「どうにかならないものでしょうか?」というご質問を受けていたのですが、
「お風呂用のプラスティックブレースを付けて室内を歩行してみて、それだけでも安定感が保たれるようでしたら、なんとかアプローチできると思います。」とお答えしていたのでした。
「お風呂用の装具でも室内を歩けました。」と言う奥様の検証結果を受けて、今回は御主人をお連れ頂いたというわけです。
確かに御主人はプラスティックブレースを付ければ、ある程度の歩行が可能でしたが、まだ安定感に欠けたご様子です。
体が右に傾く度合いが強いのです。
装具を付けても足が右の外側に倒れ込む状態が完全には制御されていないのでした。
そこで、装具に足が外側へ傾斜するのを防ぐサポートを加工してみました。
「ああ、これならだいぶ良いようだ・・・。」と御主人。
プラスティックブレースで安定感が確保される目処が立ったところで、装具を付けたままで履ける靴を試してもらいました。
歩いてもらうと、大丈夫です。支柱付きの整形靴に勝るとも劣らない安定感がありました。
「これなら、お家の中で装具を付けて過ごせて、しかもそのまま靴を履いて出かけられますよ。」と私。
支柱付きの整形靴と違って大げさな感じがなく、普通の靴を履いているように見える靴で歩けたことで、御主人も納得されたご様子でした。
第6回 足と靴の無料相談会 http://mbp-japan.com/kanagawa/robinfoot/seminar/
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/