安全靴で外反母趾や内反小指になる?
ジョギングやマラソンを趣味にする方にも見られる外反母趾。
これは走るという行為が土踏まずの伸び縮みを利用したクッション機能を酷使するために、オーバープロネーション(過回内)が起こるためだと言われています。
オーバープロネーションが起きると足の親指の付け根に負荷が掛かりやすくなり、親指が地面を蹴り出す力が指先を外反位にしてしまいます。
そのメカニズムが続くと、やがて外反母趾を発症するようです。
最近のランニングシューズはオーバープロネーションを予防するため、靴底のカカト部分の内側の素材が外側の素材よりも硬めになっています。
それでも、外反母趾が強い方にはオーダーインソールなどで積極的にオーバープロネーションを防ぐしかありません。
長年、ジョギングやマラソンを楽しんできたという或る御婦人は、すでに親指の関節が亜脱臼しているようで、痛みは強く無いものの、親指が完全に浮き指状態でした。
右の脚が強いX脚になっていました。
「何件かの病院で診てもらったら、いずれも手術せずにこのままの状態で過ごした方がリスクが少ないでしょう。と言われました。」と御婦人。
「そうでしたか・・・。今でも走っていらっしゃいますか?」とお尋ねすると、
「いえ、今は走るのを控えてウォーキングをしています。」と御婦人。
「ウォーキングをするときは、どんな靴を履いていますか?」と私。
「はい、ランニングシューズを使っています。」と御婦人。
そこで、健康靴の中でも蹴りだしの負担の少ない靴底のものを選択して、土踏まずのサポートと回内サポートを組み合わせたテストシューズを組み立てました。
早速、御婦人に履いて歩いてもらいました。
「うわー、足がとっても軽くなりました。スイスイ歩けるみたいです。」と御婦人。
「しっかりした靴底の健康靴でウォーキングをすれば、土踏まずや膝や親指の付け根に負担を与えることなく長時間歩くことが出来ると思いますよ。」と私。
30分後、出来上がった健康靴に履き替えて、御婦人は帰られました。
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