足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
オーダーインソールさえ作れば手持ちの靴が楽に履けるようになる。とお考えになっている方が増えたように感じます。
当相談室でも、特殊な職域シューズやスポーツをする目的で使用する運動靴にインソールをお作りすることがあります。
それでも、どんな職域シューズでも運動靴でも作るのかと言うと、そんな事はありません。
なぜならば、最低限の足との適合性や靴としての機能が備わっていなければ、インソールの効果が発揮できないからです。
足と適合していない靴にインソールを作っても、最低限の足のサポートが出来ないような靴にインソールを作っても、効果は出ないのです。
繰り返しになりますが、足とインソールを支えているのは「靴」だからです。
御婦人「この靴にインソールを作って欲しいんですが・・・。」
私「ええと、どういう足のトラブルがあるんでしょうか・・・?」
御婦人「いえ、足にトラブルがあるわけではないんですけど、長時間履いていると足の裏が痛くなる時があるんです。」
私「今履いていらっしゃる靴はヒールが高くてつま先が細いですから、長時間履いていれば足が痛くなると思いますが・・・。」
御婦人「そうなの・・・。だからインソールを作ってほしいのよ・・・。」
私「ごめんなさい。その靴にインソールを作っても、ほとんど効果が無いですよ。」
御婦人「えっ? どういうこと? ここはインソールを作ってくれる靴屋さんじゃないの?」
私「インソールを作るにも、靴を選ばないといけないんで・・・。その靴だと作っても効果がでないんですよ。」
御婦人「?????」
最近、こんな受け答えが多いのです。
原因の一つは、インソールだけ作る靴屋さんやスポーツシューズ店が増えてきているせいだと思います。
当相談室に足を運ばれる方の中にも、過去にインソールだけ作ってもらったという方が居られます。
そんな方が使用している靴を見ると、多くの場合、ソフトが売りの幅広のスポーツ系、ウォーキング系の靴でした。
また、靴紐を結びっぱなしにして履いていたり、そもそもスリップオン(紐無し)タイプの靴であるなど、靴の使い方や選択に疑問を感じる事が多かったのです。
インソールさえ作れば、どんな靴でも履き良くなると考えるのは間違いです。
第6回 足と靴の無料相談会 http://mbp-japan.com/kanagawa/robinfoot/seminar/
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/