足と靴の川柳
息子さんの運転する車で3時間もかけてN県よりご来店頂いた70代後半の御婦人。
5年ほど前に軽い脳梗塞を発症し、それが原因で右半身に軽度の麻痺があります。
そのために右足の外反母趾が強くなり、2年前に手術をお受けになったそうです。
骨盤の歪みによる腰痛と変形性膝関節症による膝の痛みにも悩んでおられます。
最近、外反母趾の手術をした右足の外反母趾が再び酷くなったので、別の病院で診てもらったところ、また手術を勧められたそうです。
「もう一度手術をしたって良くなるかどうか分からないので悩んでいたんです。」と御婦人。
地元の診療所の内科医に相談したところ、当相談室を紹介してくれたのだそうです。
その診療所の所長でもある内科の先生は、実は東京の有名な大学病院の先生でもあります。
過去にもその先生のご紹介で、何人かの患者さんが当相談室を訪ねてきたことがありました。
そういうご縁もあって、わざわざ3時間も掛けてご来店頂いたという訳です。
幸い麻痺の程度も軽く、外反母趾の状態も関節が固縮していなかったせいもあり、健康靴に調整加工すれば済む範囲でした。
「では、40分ほどお待ち頂けたら靴が出来ますので、製作を始めてよろしいでしょうか?」とお尋ねすると、
「ええっ? そんなんで出来ちゃうんですか?」と御婦人。
「はい、大丈夫ですよ。オリジナルの靴を使って製作するので、履いてお帰り頂けますよ。」と私。
「あら、私は1、2週間くらい掛かるもんだと思ってました。じゃ、今日作ってもらえるんですね。」と御婦人。
「はい、40分ほど時間をください。」と私。
御婦人の健康靴の調整加工が終わりました。
早速履いて歩いて頂きました。
「さあ、どうぞ歩いてみて下さい。」と私。
「軽いわねえ・・・。杖を付かなくても歩けるわ・・・。」と御婦人。
「手で持つと重い靴なのに、履いて歩くと軽いと感じるなんて不思議でしょ?」と私。
「本当に不思議ねえ・・・。」と御婦人。
そのまま履いてお帰りになりました。
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「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/