足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
6年前から当相談室で靴やインソールをお作り頂いているリウマチ疾患の御婦人。
右足の指節関節の変形が進行しています。
強い外反母趾によって、第2指と第3指までもが影響を受けて外反しています。
そのため、第3指が第4指の下に潜り込んでしまい、第4指が第3指に持ち上げられています。
つま先に足の指2本分の厚みが出てしまったので、第4指の指節関節が靴のアッパーに当たって指先の関節にタコが出来ています。
靴のつま先の厚みを充分に確保した靴でないと、指先の厚みが収まりきれなくなっています。
そこで、インソールの手直しをすると同時に靴をつま先の容量の大きいものに替えて試し履きしていただきました。
「ああ、これなら楽に歩けるわ!」と御婦人。
「今までの靴よりつま先の容量がたっぷりとありますし、インソールも手直ししたので圧迫されることがなくなったでしょ?・・・。」と私。
「うん、これならまた歩きたくなるわね・・・。」と御婦人。
リウマチが原因により足の骨格の変形が進行していく場合、その時々の状態に合わせて靴とインソールを見直したり、手直ししていくことで対処していくしかありません。
歩いたり、立ったりする動作を快適にサポートして、生活の質が落ちないようにするのがインソールと靴の役目です。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/