関節の手術をされたリウマチの御婦人

小黒健二

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テーマ:足と靴

これまでに頚椎、両腕の肩関節、両手首、右の股関節の手術をお受けになったというリウマチ疾患の御婦人。
両足共に指先の指節関節が曲がってしまうハンマートウ、両足首の関節の変形、右足裏の強い角質で歩くのが非常に辛い状態でした。
この方は、既成のウォーキングシューズに病院でお作りになったというインソール(足底板)を入れて履いていました。
「この靴では足が痛くて思うように歩けないんです。」と訴える御婦人。
「残念ですが、この靴は足に合っていませんし、靴底が柔らか過ぎて足が安定していませんね・・・。」と私。

そこで、足のカウンセリングの結果に基づき、簡単なサポートを組み込んだ健康靴でテストシューズを組み立てました。
「いかがですか? 今までよりも楽に歩けますか?」と尋ねる私。
「ちょっとまだ慣れてないから凄く楽とまでは言えないけど・・・。」と御婦人。
暫くテストシューズで店内を歩いてもらいました。
「どうですか? 少しづつ違和感がなくなってきたと思うのですが・・・」と私。
「そうね、だんだん馴染んできたような・・・。軽く歩けるようになったのかしら・・・。」と御婦人。

少しテストシューズに慣れてきたご様子なので、今度はご自分の履いてきた既成靴に履き替えて歩いてもらいました。
「あら、何だかぜんぜん歩き辛いわ・・・。ええ? こんなに違うものなのね・・・。」と御婦人。
「比較すると違いが凄く良く分かるでしょ? 」と私。
「やっぱり靴って大事ね・・・。もっと早く来れば良かった・・・。」と御婦人。

40分後、新しくお作りした健康靴に履き替えて、御婦人はお帰りになりました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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