中足骨骨頭痛(ちゅうそつこつこっとうつう)
「ちょっと変わった靴屋だなあと思って入ってきちゃいました・・・。」と40代?位の男性が来店されました。
「何か足のトラブルでもあるんですか?」とお尋ねすると、
「あっ、足はなんともないです・・・。ちょっと靴を見たくて・・・。」と男性。
暫くの間、陳列してある靴を眺めたり手に取って見たりされていました。
こういう場合は話のきっかけが掴み難いので、黙って見ているしかありません。
「随分いい値段の靴ばかりですね・・・。履き心地がいいんですか?」と男性。
「そうですね・・・。足のトラブルの原因を調べてサポートするための健康靴を中心に扱っていますので、一般的な靴の値段と比べると割高に感じるとは思いますけど・・・。」と私。
「私、靴が大好きで、○○○○製靴の靴を愛用しているんですけど、こちらの靴もハンドメイドなんですか?」と男性。
「う~ん、ハンドメイドって言われればハンドメイドですけど、革の縫製や木型のデザインとか、革の色だしやアッパーの釣り込みに拘っているというわけではないんで・・・。」と私。
「ええっ?じゃ、どうしてこんな値段になるんですか?」と男性。
さて、困ったなと思いながらも無視する訳にもいかず、
「足のトラブルの原因をサポートする機能に拘って作られたオリジナルの靴なんです・・・。」と私。
「履き心地に拘っているんですね・・・。」と男性。
「そういうことですね・・・。」と私。
「ちょっと履かせてもらってもいいですか?」と男性。
「では、足のサイズだけでもお測りしましょう・・・。」と私。
サイズを測ると25.8cmと25.9cmでした。
そこで、当相談室の代表的な健康靴の26.0cmをお出しして履いて頂きました。
「これはちょっとブカブカですね。つま先が随分余っていますよ・・・。」と男性。
「つま先には1cmから1.5cmの余裕寸を取って履いていただきますので、足の指が束縛されずに良く動くでしょ?」と私。
「なんだか動きすぎて返って疲れちゃうんじゃないかな?」と男性。
「今、お履きの靴がつま先のスリムなデザインの靴ですから、特にそう感じるのかもしれませんね・・・。」と私。
「どうもありがとうございました。」と男性。
そう言ってそそくさとお帰りになりました。
靴がお好きなのは分かりますが、足にも興味を持っていただきたいなあ・・・。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/