間に合わせの靴

2011年11月20日公開 / 2014年7月17日更新

テーマ：足と靴

コラムカテゴリ：くらし

「足を手術したばかりで、片方がまだ腫れているので履ける靴を探しているのですが・・・。」とのお電話でのお問い合わせがありました。
どうやら片足だけ変形した足指（ハンマートウ）を修復する手術を受けたようです。
「片方の足だけが腫れているために普通の靴が履けないんですよ。片方だけ介護シューズを履いて、もう片方は普通の靴を履いているんですが・・・。」とのことでした。
「なるほど・・・。でも、片方の足の腫れが引くまでは、ある程度やむ終えない状況かもしれませんね・・・。」と私。
「でも、みっとも無いんで、ちゃんと履ける靴を探しているんです。」とお電話の方。

「左右の足の大きさのバランスが一時的に崩れているわけですから、左右のサイズや幅の違う靴を履かなくてはならない状況だと思われますので、どうしても見た目のバランスが釣り合わないと思いますよ。腫れが引くまではある程度我慢できませんか？」と私。
「お宅ではこういう場合にちゃんと履けるような靴は置いていないんですか？」とお電話の方。
「う～ん、実際に足を見ていないので何とも言えませんが、特殊な場合には左右のサイズや幅の違う靴をオーダーしますが、お話を伺う限りでは一時的な問題のようですから、コストとの釣り合いがとれないのではないでしょうか？・・・。」と私。
「間に合わせで履けるような靴はありませんか？」とお電話の方。
「そういうことでしたら、むしろお手頃な価格の靴をサイズ違いで2足購入して、足に合うように左右サイズ違いで履かれた方がデザインの統一性が採れてコストも掛からないかもしれませんよ。」と私。
「そうですか・・・。分かりました・・・。」とお電話の方。

足の障害で左右の足の大きさが極端に違う方の場合は靴を作ったとしても、ずっと履き続けるわけですからコストをある程度考慮していただけますが、一時的な間に合わせの靴となるとコストは掛けられませんからね・・・。
なかなか難しい選択です。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田　http://www.robinfoot.co.jp/