足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
70代後半の御婦人が履いていた靴は、大手靴量販店で購入した軽量でソフトな履き心地が自慢の靴なんだそうです。
この御婦人の引き摺るような歩き方や足首の浮腫みで、すでに靴は相当な型崩れを起こしていました。
靴底のカカトは見事に外減りしています。しかもカカトが減って靴底の空洞(軽量にするための空洞)になった場所に小石が入り込み、歩くとコロコロと音が鳴ります。
足のカウンセリングの結果、この御婦人の足首は、足のつま先を上げる動き(背屈)がほとんど出来ないことが分かりました。
引き摺るような歩き方になっているのは、そのせいです。
骨盤の歪みも強く、右側に体が傾きます。
また、両足首とも体の外側に倒れ込んでいます。
40分ほど掛かりましたが、健康靴の調整加工が終わりました。
早速、履いていただきます。
「あら、ちゃんと歩けてるじゃない・・・。」と第一声を上げたのは、ご一緒に来られた娘さんの方でした。
「不思議だけど、なんだか足が軽くなったようだよ・・・」とはご本人の言葉です。
「いかがですか? 何か違和感が残るところはありませんか?」と尋ねる私。
「今まで感じていた外くるぶしが当たる感じが全然しなくなったわ・・・。つま先が引っ掛からないわね・・・。」と御婦人。
「お母さん、引き摺って歩いてないもん・・・。」と娘さん。
喜んで頂けたようで、私も嬉しくなりました・・・。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/