安全靴で外反母趾や内反小指になる?
足のカウンセリングの一環で正しい歩き方を指導する場合が多いのですが、ある男性の相談者からカカトから接地して歩くのは正しい歩き方ではないと指摘を受けました。
その方によれば、ある有名な足の治療の専門家がカカトから接地して歩くのは正しい歩き方ではないと言っていると主張されるのです。
高いところから飛び降りた時にカカトから着地する人はいない。カカトから接地して歩けば足から上に衝撃が伝わりやすくなり、膝や腰によくないと言われました。
私にとって、初めてお聞きする話なので非常にびっくりしました。
また、その方がおっしゃるには、歩き方は意識して正せるものではないとその専門家が言っているとのことで、間違った歩き方の指導をされるのは返って迷惑だとのこと・・・。
いったいどのように解釈すればよいのか戸惑いましたが、この男性が有名な足の治療の専門家である方の解説を信じておられる以上、どうしようもありませんので、それ以上お話するのを止めました。
こんな経験は初めてでしたが、カカトから接地するのが正しい歩き方でないのであれば、いったいどうやって歩けと言うのでしょうか?
疑問は膨らむばかりです。
そして、インターネットの動画サイトでその専門家の解説動画を見つけました。
確かにあの男性の言葉通りの解説が展開されていました。
私にとっては、ちょっとした衝撃でした。どうも真意のほどがよく分かりません。
私なりに解釈するとすれば、つま先を上げることなく、カカト落としのようにズシンズシンと歩くのは良くないということなのかな? と思ったりしてみました。
たまに、カカトから接地するという事をつま先を上げて接地することの結果としてではなく、カカトを落とすように歩いてしまう方がいるからです。
まさか、お能の作法のように、摺り足でつま先を先に接地してカカトを後から接地させるような歩き方が正しいと言っている訳ではないと思うのです・・・。
しかし、この解説動画を見ただけでは、どういう歩き方をすれば良いのかは分かりませんでした・・・。
とにかく、こういう考え方や主張があることだけは改めて認識いたしました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/