足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
最近は医療技術が進み、乳癌の手術での乳房の温存療法も多くなっているようですが、全摘出の手術をお受けになったご婦人がご来店されました。
手術を受けたのは右側とのことでした。術後は右の上半身が突っ張るとのことで、どうしても右側を庇ってしまうとのことでした。
右側の筋が固くならないように、右腕を上げたり伸ばしたり、ご自身でストレッチをかかさないように努力されているようです。
しかし、骨盤が右に傾いていることも重なって、体が右へ傾斜しやすい状態になり、腰痛もあることから、痛みや体のバランスを取るために無意識に左足に多くの荷重を掛け続けた結果、左足は偏平足になっています。
また、両足共に外反母趾が強く、左足裏の足の指の付け根にはタコが出来ていました。
この御婦人には普段の靴の脱ぎ履きに考慮して、甲マジックベルトの健康靴を選択しました。
30分後、出来上がった健康靴を履いていただきました。
「あら、だいぶ背筋が伸ばしやすくなった気がするわ。」と御婦人。
「では、歩いてみて下さい。」と私。
少し前かがみぎみで歩いておられるので、
「つま先を上げることを意識してカカトから接地するように心がけて下さい。股関節を起点にして振り子のように足を動かすイメージで、カカトが接地する時には膝が伸びていることを意識しましょう。」とアドバイスしました。
「ちょっと難しいけど、頑張って歩いてみます。足の裏が痛くなくなったから嬉しいわ。」と御婦人。
早速、履いてお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/