偏平足を修復する固定術

小黒健二

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テーマ:足と靴

左足の偏平足を修復するために関節を固定する手術をお受けになったリウマチを患う御婦人の足のカウンセリングを承りました。
手術前は左足首が内側に捩れて、かなり重度の偏平足だったようですが、腸骨から骨を移植したり、関節を固定する手術をした結果、かなり骨格が改善しています。
但し、足の甲が固定されて動きが悪くなっているので、靴に足を入れる時に足を動かしてスムースに履く事ができませんでした。

右足も左足と同じように足首が内側に捩れて、かなり重度の偏平足なのですが、手術を受けておられません。
従って左足と右足の骨格がかなり違っています。
この御婦人は、左足の手術を受ける前に病院で作ってもらったという整形靴を右足だけに履いて、左足には市販の靴を履いておられました。
当然のことながら、左右のバランスが崩れて、不安定な歩容になり、腰痛に悩まされているのだとか・・・。

この御婦人には、リウマチの方用の特殊な健康靴にドイツ製のリウマチの方用のインソールベースを補正して装着しました。
また、かなり強度の外反母趾でもあったので、外反母趾対策くつ下の着用をお勧めして履いていただくことにしました。

さあ、いよいよ出来上がった健康靴を履いていただきます。
「いかがですか? 何か違和感が強いところはありませんか?」と尋ねる私。
「わあ、軽く歩ける感じがするわ。それに背骨が真っ直ぐに伸ばしやすくなったみたい。早く歩けるわ・・・。」と御婦人。
「それはよかった。ぜひ歩いて筋力の低下を防いで下さい。外出が億劫でなくなれば、色々楽しいことにチャレンジしたくなると思いますよ。」と私。
「こんなに楽になるんなら、室内履きも作りたくなっちゃった。私、お料理を作るのが好きなので、室内履きも作って下さい。」と御婦人。
早速、室内履きの製作に取り掛かりました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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