足に掛ける荷重のバランスを変えると姿勢が変化する

小黒健二

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テーマ:足と靴

つま先立ちをすると、足の前足部に片寄った荷重に対して立位のバランスを取るため、体全体の姿勢を変えて適応しようとします。
前傾した骨盤に対して腰椎は伸展(後ろに反る)し、胸椎も伸展(後ろ背)します。
その姿勢を受けて、頚部は屈曲(前倒し)します。
足元の重心移動を受けて、自然に体がバランスを取り、立位の安定を図ろうとするのです。

さて、上の図のような不自然な姿勢をとり続ければ、腰痛や背骨の張りや痛み、頚椎の張りや痛み、肩こりが起こらないわけがありません。
もうお分かりでしょう・・・。ハイヒールを履くということは姿勢の変化を起こし、筋肉や腱に過剰な負担を掛け、痛みや骨格の歪みの原因になるのです。
ハイヒールを履き慣れた方が、スニーカーやフラットな底の靴を履くと、体が後ろにそっくり返るようで履き辛いと感じたり、ふくらはぎが張るように感じるのも、ハイヒールで変化した姿勢に慣らされてしまった結果なのです。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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