靴のカカトの内側に擦り傷がつく

小黒健二

小黒健二

テーマ:足と靴

2年ほど前に当相談室で室内の仕事用にとサンダルをお作りになった女性がご来店下さいました。
靴のカウンター(カカトを覆う部分)の内側の革の表面が擦り剥けています。
「こんなになってしまったのですが・・・。」と女性。
「ああ、これは靴を脱ぐ時にヒールを内側のカウンターに引っ掛けて脱いでいるんじゃないですか?」と私。
「???・・・」怪訝そうな顔の女性。

実は私の息子達もそうなのですが、玄関で靴を脱ぐ時に靴のヒール部を片方の靴のカウンターの内側に引っ掛けて、栓抜きのような動作で靴を素早く脱いでしまいます。
きっと多くの方が無意識のうちに当たり前のようにそうした靴の脱ぎ方をしていると思います。
ちょっと慌てて靴を脱ごうものなら、相当な力で靴を引っ掛けて脱いでいるはずです。
そうした行為が靴のカカトの内側に擦り傷を作る原因になっているのです。

正しい靴の脱ぎ方は、靴のカウンター部を手で掴んで、カカトから足を抜き出して行うものなのですが、そんな姿は日本ではほとんど見かけません。
欧米の映画を見ていると、ベッドに腰掛けたり、ソファーに座って片方ずつ手を使って靴を脱いでいる姿をよく見かけるのですが・・・。

さて、最初の女性の話題に戻りますが、上記のような説明をして、擦り傷に靴墨を塗ってお返ししました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小黒健二
専門家

小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

足の健康を守る“足と靴のアドバイザー”

小黒健二プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼