サイドジッパー

小黒健二

小黒健二

テーマ:足と靴

当相談室のオリジナル健康靴にも採用しているサイドジッパー。
紐靴の横にジッパーを付けて、脱ぎ履きの簡便さをアピールしています。
この便利な機能は日本では爆発的に受け入れられていますが、欧米の人達にとっては洋服のボタンの横にさらにジッパーをつけているような違和感を感じるもののようです。
靴紐を解いて靴を脱ぐ。靴を履いたら靴紐を締めることが生活習慣として定着している欧米と、脱いだり履いたりの手間をかけることに不便を感じる日本との違いが表れているのです。
さらに驚いたことは、サイドジッパー付きの靴の紐を意識的に緩めて履いている人が出現しているという事実です。
曰く、「しっかり靴紐を締めるとジッパーがなかなか引き上がらないのよね。だから靴紐を緩めていないとスムーズに履く事ができないの・・・。」というご意見をいただきました。

ここまでくると、完全に本末転倒の極みを感じてしまいます。
そこまでするなら、普通の紐靴を紐を緩めて履くか、紐なしのスリップオンタイプの靴を履けば良いのにと思ってしまうのです。
もちろん、そんな履き方やスリップオンの靴では、足に負担が掛かるのは当然なのですが・・・。

結局、最後は紐を締めたり解いたりするのがめんどくさいという主張だけが残ってしまうのです。
洋服のボタンはハメたり外したりできるのに、ズボンのベルトは締めたり緩めたりでるのに、体を屈めて靴下だって履いたり脱いだりできるのに、靴をきちんと脱ぎ履きすることは、未だに市民権を得られていないことのようです。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小黒健二
専門家

小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

足の健康を守る“足と靴のアドバイザー”

小黒健二プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼