膝が痛くなったので、ヒアルロン酸の注射をしています。

小黒健二

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テーマ:足と靴

「以前、靴を作ってもらった者ですが・・・。」と御婦人からお電話がありました。
「はい、どんなご用件でしょうか?」と尋ねると、
「膝が痛くなったので、整形外科でヒアルロン酸の注射をしてもらったのですが、その時、靴をみてもらったほうが良いと言われたので・・・・」と御婦人。
「ああ、そうですか。分かりました。」と私。

今日、お電話でお問い合わせがあったその御婦人がご来店されました。
「2007年の4月に足のカウンセリングをされて以来ですね。」と私。
「そんなになりますか・・・。今まで足の調子も良くて、この靴ばっかり履いていたのに、先月、結婚式で久しぶりに昔の靴を履いたら、急に膝の痛みが強くなってきて、あわてて整形外科に駆け込んだら、膝にヒアルロン酸の注射をされて・・・。
おかげで膝の痛みは徐々に良くなってきたんですが、あと3回注射をすることになっているんです。で、その時、お宅で作った靴の事をお話したら、先生がもう1回靴をみてもらったほうがいいよ。と言われるので・・・。」と御婦人。
「そうだったんですか・・・。今、履かれてますよね。」と私。
そして、御婦人の履いている健康靴を見た瞬間、「ああっ・・・。」と心の中で呟きました。

「原因はカカトの減らし過ぎですねえ・・・。これは修理する基準をとっくに超えていますよ。」と私。
「やっぱりそうですか・・・。実はこの靴、お宅に初めて伺った時にいっしょに付いてきた娘に買ってもらったんですよ。で、娘が前にこの靴をみて、カカトが減っているから修理しなきゃダメだよ。と言ってたんですが・・・。」と御婦人。
「なるほど、そうだったんですか・・・。でも、娘さんの言うとおりですよ。これは修理をしないと、ますます膝を痛めてしまいますよ・・・。」と私。
「私が履ける靴がこれ1足だったんで、ついつい修理することなく履き続けてしまいまして・・・。」
「お気持ちは分かりますが、一旦膝を痛めると辛い思いををしますし、生活に支障をきたすでしょ・・・。」と私。
「ええ、今回の事でよくわかりました。」と御婦人。

結局、この御婦人は新しい健康靴を作ることになり、前の靴を修理に出すことになりました。
完成した新しい健康靴を履いた瞬間、「ああ、やっぱり楽ですね。全然履き心地が違う。」と御婦人。
「でも、前の靴だって、最初はその履き心地だったんですよ。」と私。
「そうですよね。だからずっと履いていたのに・・・。ああ、これからは履き替えの靴があるから、ちゃんと修理して履きます。」と御婦人。
「修理しながら、長い間、履き続けて下さいね。」と私。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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