足のカウンセリングの結果

2011年7月23日公開 / 2014年7月17日更新

テーマ：足と靴

コラムカテゴリ：くらし

「足のカウンセリング」を受ける前に申告をいただいたある御婦人の足に関する悩みは、
「左足が悪いので真っ直ぐに立っていられないし、左足の足首周りが痛くなる時があるんです。外反母趾も左足の方が悪いんです。」ということでした。
足のカウンセリングを進めるうちに、問題の原因は右足にあることが分かってきました。
「どうやら左足のトラブルの原因は右足にあるようですね。足長が右足の方が6mmも小さいし、骨盤も右に傾斜しています。それに右足首が体の外側に倒れ込んでいますので、体が右に傾きやすくなっています。」と私。
「それがどうして左足に影響するんですか？」と御婦人。

「右への傾斜を打ち消すためにバランス感覚が働き、左側で体を支えようとして重心を左に寄せてしまうので、荷重が左足に強く掛かるんです。極端に言えば、左足で片足立ちをしているような感じですね。」と私。
「ええっ？そうなんですか？」と御婦人。
「左足は足首が体の内側に傾いていますので、土踏まずや親指の付け根に荷重が掛かりやすくなっていて、それが足首の痛みや外反母趾の悪化の原因になっているのだと思いますよ。」と私。
「へえーっ？？？」と御婦人。

足のカウンセリングの結果に基づき、健康靴の右足にはフットベッドに高さを加えて骨盤のバランスを取り、また、足首が体の外側に倒れ込まないように支えを加えました。
左足には、土踏まずの強化と足首が内側に倒れ込まないように支えを加えました。
さあ、いよいよテストシューズで歩いて頂きます。
「どうですか？歩いてみた感じは・・・？」と尋ねる私。
「そうねえ、ちょっと変な感じね。足の裏が押されてる感じね。」と御婦人。
「最初は違和感が強いかもしれませんが、少し時間が経つと慣れてきますよ。」と私。

「ああ、左足が楽になったのが分かる。背筋も伸びたような気がする。うん、やっぱり左足が楽だわ。」と御婦人。
「こんなふうに健康靴を調整加工して仕上げますので、出来上がるまでに30、40分時間をください。」と私。
「私、右足が悪かったのねえ・・・。今までそんなふうに考えたことなかったわ・・・。じゃあ、作っていただこうかしら。」と御婦人。
こうして、出来上がった健康靴を履いてお帰りになりました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田　http://www.robinfoot.co.jp/