足と靴の川柳
「インソールが入る靴を探しているんですが・・・。」と言ってご来店された50代の女性。
「インソールって、どんなのですか?」と尋ねると、
「今、この靴の中に入ってます。」と女性。
早速見せて頂くと、薄くて柔らかなインソールが入っていました。
「ええっ?このインソールが入る靴を探しておられるのですか?」と私。
「ええ、そうです。」と女性。
「このインソールなら、ごく普通の靴に入ると思いますが?」と私。
「でも、足に合わせて作ってもらったので、足に良い靴に入れようと思って・・・。」と女性。
「?????」ハテナマークが頭の中に広がります。
「あのう、そもそも何が原因でインソールをお作りになったんですか?」と尋ねると、
「足の裏が痛くなったので、整形外科に行ったら、外反母趾もあるし、インソールを作るといいですよ。と勧められたので・・・・」と女性。
「ああ、そうだったんですか・・・」と私。
それにしても、薄くて柔らかなインソールを靴底の薄いドライビングシューズの中に入れて歩くなんて・・・。と疑問だらけの私。
「あのう、この靴はインソールを作る方には見せてないんですか?」と尋ねると、
「いいえ、この靴はインソールを作ってもらうために買って、この靴のインソールを利用して、中にいろいろと加工してもらったんです。」と女性。
こういう場合はデリケートな事情が絡むので、とりあえず当店のオリジナル健康靴を素のままで履いていただきました。
「どうですか?」とお聞きすると、
「わあ、何だか不思議な感じ・・・。今までと全然違う・・・。」
「靴底もインソールも柔らかくないんですよ。足裏をしっかりと支えるように作られているからです。」と私。
「でも、痛くないし、楽に歩けるみたい・・・。」と女性。
こうして、女性の「足のカウンセリング」が始まりました。
この方は、外反母趾と足の横のアーチの低下による中足骨骨頭痛と共に、右足の足首が回内して、扁平足のように見えるのですが、その逆のハイアーチでした。
それにしても、不思議なインソールと靴の組み合わせがあったもんだなあと、半ば開いた口がふさがらない思いでした。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/